非武装中立

2018年正月の朝まで生テレビにはびっくり。
ウーマンラッシュアワー村本さんのお花畑理論に対して、小林よしのりさんは出演しなくてよかったと言っているが、わたしは村本さんにかき回してもらってよかったと思う。村本さんが話している間は公共の電波の無駄遣いだと思っていたが、平和主義者を良識ある大人が論破するという構図にしたのが田原さんのシナリオだとしたら相当高度であるが、途中から理性を失いかけて「いいから聞け!」と怒鳴っていたところをみると、シナリオはなかったみたいだ。
「誰が日本を侵略しようとするんですか」は都知事選挙の鳥越候補を思い出してしまったが、パネリストがあちこちから口をはさもうとする中、とっさに強調したところがそこであることからすると、村本さんの主張の核は非武装中立にあることは間違いない。学校できちんと教えてほしいものだ。

  • 不安定な周辺情勢にある国は進出を試みようとし、日本もかつて進出した*1
  • 武装無抵抗は個人的な信条としては立派だが、周りの人が何をされようとかまわないというのは身勝手
  • 武力でもお金でも何でもいいが、何らかの力がなければ他国と交渉はできない
  • 力がなければ他国の理不尽な要求にも従わなければならない
  • 日本は経済力を失いつつある
  • 日本がアメリカから受けた進駐は例外であって、世界史・現代社会を振り返れば占領された国は武力衝突と同じようなひどい目に遭っている

ところで村本さんは自らの理論がお花畑理論であることを自覚しているかのような発言をしていた。本当はどこまで理解しているのか謎である。

*1:侵略、進駐、派遣、派兵などいろいろな表現があるが、その上位概念として進出を使っている。日本が行った行為を美化しようとして言い換えているわけではない