憲法

BLOGOSで護憲派の主張を読む。今年は改憲側の元気がいいのでむきになると思いきや、意外と上から目線である。
少数派かどうかはわからないが少なくても政治力がない反与党の立場なのに余裕を見せている。

  • 改憲案の質が悪い。もう一度出直してこい。
  • 日本国憲法硬性憲法である。96条は事実上の改憲禁止条項だ。
  • 憲法は権力者を縛るためのツールである。そんな基本的なことがわかっていない。

改憲派を怒らせる効果はあっても、改憲派を減らしたり説得したりすることはない言い回し。何のためにこんなことを言っているのか。

硬性のリスク

人が作ったものを絶対視するのは危険だと思う。すばらしいものを崩されることにリスクがあるのなら、変えたくても崩せないことにもリスクは存在する。
護憲派が政権をとり、侵略国の傀儡政権になったらどうなるか。9条の解釈改憲を取り消し、非暴力を建前として侵略部隊に対して武装解除。九州・沖縄を割譲、北海道を分割、そして首都圏は香港のような特別行政区へ。極端なたとえであるが、護憲派改憲派が「普通の国になろうとしている」と言いつつ思い描く妄想も同じレベルのものだ。

国民が権力者を縛るとは

わたしは国民投票をすべきだと思う。
今は選挙の洗礼がない官僚が解釈改憲を行っていて、護憲派が守ろうとしている「国民が憲法を通じて権力者を縛る状態」になっていない。国民の議論の成熟を待つというのは抽象的で達成基準がわからないから、憲法改正を国会から発議させて国民投票に持ち込めばいい。
通常の法案のように与党の横暴で発議が乱発されるという者もいるが、総理大臣の専権である衆議院解散は伝家の宝刀と言われ、乱発されていない。
国民投票によって、過半数を得ても得られなくても国民の直接民主主義が実現する。そして時の政権を強く縛るものになる。