総選挙後に代表を変えようとする政党

選挙の責任を取って代表が辞任するというのは与党が敗北したときにその代表が考えればいいことであって、野党は来る国会で何をすべきか準備をしてほしいのである。選挙で選ばれたばかりなのだから。
選挙で自分の信任を得たという意識がとても強いのだと思うが、自信を持っていいのは地元の選挙区で棄権票を上回る得票を得た人だけであり、きっと与党にもいないはずである。選挙民の審判が定量的に出た今こそ、最大勢力の無党派をどう取り込むのかもう少し考えてほしいのである。また来るべき憲法改正論議のときこそぶれずに論戦を張る準備をしてほしいのだ。
ところが、与党とリベラルの中間にいる希望、民主、維新が揃って代表が悪いという話をしている。代表というのは一要素であって、そればかり考えているように見えるのは得策ではない。
上に立つ人を何でもたたけばいいという風潮が気持ち悪い。これでは日本にリーダーがいなくなってしまう。
つまらない人をリーダーにしたがるのは日本の慣習なのだろうか。政治改革のときは政治資金に問題がある人が排除されたが、魅力がなくて集金できない人だけが残るというリスクもあった。今は野次に耐え、ネット攻撃に耐え、偏向報道や週刊誌攻撃にも耐える人でなければならない時代。しかし、鈍感で、周りが何を言っても気にしないばかりか、市民の気持ちが理解できない人ばかりがリーダーになってしまう可能性もある。
人の気持ちに興味を持たないといえば、人工知能のようだ。未来のリーダーは人工知能か。