光コラボレーションに挑戦

フレッツ光の回線を転用してみた。しかし、正直なところ複雑なサービスをNTTから引き継ぐ体制が整っていない。

要改善

  • ショップがひどい。

店員は商品を知らない。店員が悪いのではなく、現在NTTがどのようなサービスを提供していて、転用したらどうなるのかを情報提供していないように思える。客からクレームを受けないために何を確認すべきかということは周知されているようだが、そこから外れることを聞かれると紙に書いてあることすら答えられない。

  • ショップでは試算ができない

どのような費目でいくらかかるのか、その場で印刷されたものが出てこない。これはどうなっているのか、と聞くと「漏れていました」と言う。開通後に最後に来たお知らせの内容も網羅的ではない。客に対していくら請求するのかわからないサービスをやっていいのだろうか。

  • 何が削除されるのかわからない

あなたはこれに申し込みます、もしくは申し込みました、という紙は出してくれる。しかし、それによって何がなくなるのか、何がNTTから引き継がれないのかの確認はできない。客に対しては今使っているサービスが何かを記入させるが、その結果がどう結びつくのか説明がない。それで「これでよいか?」と尋ねられても困る。
念のためにNTTに電話して、すべてのサービスが確実に転用先に移転できたか客が確認してほしいという。住宅ローンの借り換えくらいのメリットがあるならともかく、月々数百円程度のメリットでなぜわざわざ電話しなければならないのか。なお、住宅ローンだったら借り換え元とのやりとりはすべて借り換え先がやってくれる。

  • サポートもつながらない。

他にも多くの人が言っているので省略。夕方にかけたときはオペレーターがぐったりしていた。

  • チャットもいまいち。

すでに契約を結んだ人とは何も語りたくないらしい。電話してほしいと。電話がつながらないからチャットをためしているのに。

  • BB会員サービスとMy Softbankが二重で存在している意義がよくわからない。

一本化してほしい。

  • BB会員サービス、My Softbankの内容、オペレーターの発言が正確ではない。

申し込んだ内容と会員サービスの画面で見る内容が異なるが、オペレーターは反映が遅いなどという。わたしが「サービスが提供できない」と書いてある画面を読み上げた上で「これはどういうことか」と確認したところ「これは提供するという意味である」と意味不明なことを言う。
しかも間違いは1箇所ではない。客に見せている情報はNTTの情報や申し込みの情報を確認しているのではなく、インプットがなければ「未利用」と表示する仕様なのではないかと思ってしまう。それを客に見せて「間違っていたら電話してください」、電話したら「画面の内容は古いです」。それなら情報が正確になるまで「未確定」と書いたらどうだろうか。クレジットカード会社のサイトや、ETC料金照会のサイトはそうしている。

  • マニュアルは役立たない。

一例しか示していない。最初のページに「回線終端装置等」とあるが、いきなり「等」って何。何かを接続してくださいな、ということでしょ。

  • ケーブル類が長すぎる。

単なる個人的なわがまま。大は小を兼ねるということだから仕方がないか。

これも単なる個人的なわがまま。ただ、余計なサービスを削って安くしてほしいとどうしても思ってしまう。

プロバイダー変更後、Googleからは、数キロ離れた場所からログインがあったとの通知があった。Googleのデータベースもまだまだだな。同様にインターネットバンクなどからも疑われる。

  • 新規申し込み時に変更手数料

ひかり電話から光電話(N)に変える際に料金プランを変えた。運用側としたら料金プランを変えたという扱いだというが、わたしにとっては転用先の会社に対する最初の申し込みである。申し込み時には新しい料金プランで申し込んだ記録が残っているが、料金プランが変わっていなかった。そのことを指摘すると「変更するので変更手数料がかかる」と言う。
この会社の料金プランは名前が紛らわしい。そして、どうやら申し込み時の入力内容はそのまま反映されるのではなく、たぶん受付処理側で別の判断が加わっているようにしか思えない。「この人、このプランで申し込んでいるけれど、プランの理解があいまいで、転用前はこっちのプランだったからたぶんそのままでしょ」と流されてしまっているのではないか。理解がないのは処理担当者側である。
なお、転用申し込み時の変更ではやはり変更手数料がかかるようだが、それについての説明はどこにもない。

  • 最大をアピール

わたしの回線はハイスピードタイプなので200Mbpsしか出ない。確認すると、変更には工事費が数万かかるという。局側で設定を変えるだけに決まっているのに宅内工事が必要との主張。サポート窓口では調べきれないので最大の料金を言うしかないだろう。NTTなら数千円である。
そこまで確認したのに、届いた通知には最大1GBとある。

  • 安くない

ここまでいろいろあったのに安くない。他のサービスとのセット割引があってようやく若干安い、という程度である。NTTのサービスを引き継ぐ部分は同じ料金。NTTも割引をしているから、NTTのサービスを再販している限りそんなにメリットはない。

問題なし

  • 光ユニットは開通日前に届いた。

まあ、悪くなかったのはこれくらいかな。

  • 今のところは使い勝手は変わらない。

ただし、今後も変わらないかどうか、変な課金をされないかどうかは今後も不安である。

  • Yahoo!BB「接続と設定」サイトはよくできている。

紙のマニュアルはひどかったが、Webの解説は網羅的で悪くない。
http://ybb.softbank.jp/support/connect/index.html
ただ、PCの画面である。わたしは転用で転用前に回線が使えたが、設置時に回線が使えない人、BBユニットによる自動設定がうまくいかずにつながらなくなってしまった人はどうやって確認するのだろうか。スマホ対応にしたり、PDFにして印刷できるようにしたりすべきではないか。

  • 旧プロバイダーの解約は簡単

転用申し込みに伴いプロバイダーを解約する人のことを想定して画面が用意されていた。すばらしい。でも本当は転用後のプロバイダーがこういう配慮をしてほしかった。

転用してよいのはこういう人

  1. コラボレーション事業者が宣伝する最優遇の割引が受けられる人。例えばスマートフォン4台で割引、とか。少しフォントが小さくなっている割引対象の人はもしかしたら損するかもしれない。
  2. 平日に3回くらい電話問い合わせをする暇がある人。
  3. 増速を検討している場合は、転用前に増速を終えられる人。

売りたい商品か

ショップは販売奨励金が欲しいかもしれないが、こんなに複雑なものを売るのは大変だと思う。