高速バス廃止へ

アーバスで運転手が疲れたまま運転しないようにすることと、旅行会社がバス停留所を設けなければならなくなることとの関連がさっぱり理解できない。
居眠り防止装置や遠隔監視など、十分に対策を取っている事業者があるのに、なぜバス停留所やバス保有といったくだらない規制をかけるのか。確かに、混んでいる道路では「バス停に行け」と言いたくなるような大胆な停車も見かけるが、それはツアーバスに限ったことではない。バス停の停車位置から外れている路線バスや、駐車禁止の公道を運転手休憩場所と勘違いしている路線バスはいくらでもある。また、明らかに規制対応だけのために、1つの看板に細かい字でたくさんの行き先が書いてある停留所もある。同じ会社同士ならば同時に来ないように調整されるが、複数の会社が乗り入れていると調整はない。スペース不足で二重駐車も日常の出来事だ。バス停があるということと「他の交通を妨げずに乗客が安全に乗降できる」ということは全く関係ない。ターミナル駅のバス乗り場案内も、わざとかと思うくらい不親切であり、詳しいことは交番に聞いてください、という状態。バス停があるというのは、役所に許しをもらっているというくらいのものでしかない。
郵政民営化の際にポストの数が重要とする議論が行われていたのを思い出す。遠出せず便利に郵便が出せることが重要なのであって、赤い箱が重要なのではない。安全に乗り降りできることが重要なのであって、歩道に設置された看板が重要なのではない。
繁華街で深夜渋滞を起こしているタクシーの排除や、駅の改札口にたむろする白タク運転手の排除の方が先だろう。