園芸店への期待

園芸店の店員は植物を勉強し、園芸が好きな人や詳しい人が多いのだろう。そのせいか園芸が嫌いな人のための店がなかなかない。
洗車嫌いのためのグッズや洗車サービスはたくさんある。価格帯も、数百円のウェットシートをはじめとした洗車道具、1回数千円の手洗いサービス、数万円の家庭用高圧洗浄機などがある。ところが、園芸嫌いのためのサービスは庭師に来てもらうか、高い砂利をまいて雑草を防ぐくらいしかない。種のように数百円でできる方法がない。
種や花を買いに行くと植物の名前と値段が書かれているが、園芸嫌い、雑草嫌いが欲しい情報が少ないか、ない。

  • いつ芽が出ていつ咲くのか
  • 手入れは大変か
  • 育てやすいか
  • 花は派手か地味か
  • 花の色は表示の通りになるのか、それとも様々な色が楽しめるのか
  • つるや葉は伸び放題なのか、こじんまりしているのか
  • 肥料など、他に買うものはあるのか

である。名前はその次でよい。種の説明書には小さく書いてあるが、品を手に取って裏側を見なければならない。表の花の写真と、裏の説明書きの位置関係を逆にしてほしいが、そもそも手に取らなくてもいいように、このような観点で分類して陳列してほしい。そして、

  • 冬になったら枯れるのか、越冬できるのか
  • 枯れたらどうなるのか

これらも重要な情報である。花びらが散乱するのは掃除が大変だし、根が深いのは抜くのが大変である。料理を作ったら皿洗いまでしなければならない。客には花が咲くまでではなく枯れるまでのすべてを理解してもらうべきである。名前はこの後でよい。
植物図鑑で調べるのは面倒である。「花壇の空きスペースをなんとかする」という課題を1日で解決したがっているかもしれない。そのときに砂利、除草剤、コンクリートしか解がないのは寂しい。この悩みに応える園芸店はないのか。
お手軽コーナー、ものぐささんむけコーナーがあってもいいと思う。