風呂のシール

システムバスには取り扱い説明書や保証書が付けられるが、誰もそんなものを読まない。
そこで、実物に書いておこうという発想になるのだろうか。
我が家の風呂には

シールが19枚も貼ってあった

警告をきちんと伝えないと、何か使い方を間違えて事故が起こったときに消費者から訴えられてしまう。そこでとりあえずシールを貼っておけば読んでもらえると思っているふしがある。安全にかかわるものなので仕方がないかなと思う。
ただ、検査票や手入れの方法もご丁寧に貼ってある。紙を渡せばいいことで、シールにしたければ「貼りたい人は貼ってください」とシールを台紙ごと渡してくれればいいことだ。どうして消費者の資産にぺたぺた落書きを貼るのか。自分たちで作ったから売った後も自分たちのものと勘違いしているのかもしれない。
システムバスは複数の製品の組み合わせで作られていて、使う側からするとひとつの風呂であるが、いくつかの部分に検査証が貼られていた。番号と検査員の名前が書かれている。ちゃんと検品してくれているんだということはわかったが、自動車や電化製品ではありえない慣習である。検査をするのはメーカー側が売る前に行うことであって、売った物の管理はシステムバスを企画し組み立てて販売している設備メーカーでやってほしい。どうして人の持ち物にぺたぺたシールを貼って残しておくのだろうか。売った後に使うものなのであればはがれる可能性があるシールではなく、きちんとデータベースに入れて管理しておいてほしい。使わないのであれば売る前にはがしてほしい。
鏡の手入れの方法がご丁寧に鏡に貼ってあった。もう読まないのではがそうと思ったらはがれない。勝手に取れにくいけど、人がはがすのは簡単なシールはいくらでも売られていると思うが、そういうシールは採用されていない。はがそうとしたら糊が鏡にごっそり残ってしまった。しかたがないので洗剤かけてふやかせてこすった。

面倒だ