確認させる前に見せてほしい

家具のシールをはがすためにムースタイプのテープはがし剤が売られていたので試してみたらうまくいった。液状のものだとたれたりべたつくのが不安だったが、木製の化粧板でもうまくいった。
シールはがしは多くの家庭でも必要とされていて、市販の石油系溶剤を主原料としたスプレー以外を使う方法などがWebで紹介されている。やり方が動画でも紹介されている。
ならば今時、文房具を売っている会社のWebサイトにも当然動画があるのだろうと思ったら、

なかった。

シールはがしを買わなくても家にあるものでできますよ、という主旨の動画があちこちにあるので、このままでは市販のシールはがしは売れなくなる。
商品化の前に数多くの実験をやっているはずなので、それを撮影して公開してくれれば「こういう用途には使える」というイメージを持ちやすい。ところが紙や木製が下地の場合は「ご確認ください」とある。ご確認くださいと消費者に指示する前に、まずは自分たちで確認したことを見せてほしい。こういう所に使ったらだめでした、というのも見せてほしい。その上で「うまくできる用途についても、すべて当社の実験通りにいくとは限らないので、必ずご確認ください」とまで言われれば「じゃあ、使う前に目立たないところで試しておこうか」という気になる。
確認は買ってからでないとできないので、消費者側もリスクを負っている。昔と違って動画を公開するのにそれほどお金がかからなくなってきているので、積極的に情報開示すべきだ。