節電ダイヤ つづき

相変わらず、東京メトロのWebサイト等では「〜時頃」「8割程度」といった抽象的な案内しかない。
駅に行けば時刻表が掲示されるようになった。それをスキャンしてWebサイトに貼るだけではないか。どうして公表できないのか。駅に着いてからのお楽しみとはどういうことか。
短距離利用者中心で、8割にしたところで多頻度で来るのだから、乗客は時刻表なんか気にしていないという思い込みもあろう。時刻表が刺身のつまのような扱いである。銀座線はそれでもいい。一方で、丸ノ内線支線や北綾瀬、押上方面の利用者は客と認められていないのである。へんぴな所に行く人は駅に着いてから10分でも15分でも待っていなさいということらしい。
ラッシュ時の定時運行は努めるが、昼間は急ぐ客などいないから待っていなさいというのは差別である。ダイヤを公表しないまま運転するなら、時差回数券だけでなく普通乗車券やICカードの料金も割引にするべきだ。
数百円で済むようなことすらできないから難しいのかもしれないが、やはり節電ダイヤを正式ダイヤにすべきである。そして経路検索サイトでも結果が見られるようにする。昼間移動する人が駅で滞留する時間はひとりひとりは数分でも数万人になったら大きな損失である。急ぐな焦るなとスローな生活をしたい人はそれでもいいが、過剰自粛と同様、日本経済復活の妨げになることはひとつでもやめてもらいたい。
ダイヤ修正できない理由は、何か。例えば、運転手と車掌が余ることが正式に確定することなのか。臨時運休であれば乗務員は待機すればよいが、正式に減便すれば人が余る。深夜に朝ラッシュ並の混雑率をキープするのと同じ理屈。乗客無視の乗務員中心のダイヤなのである。
乗務員をリストラしろということではない。夏・冬の電力逼迫時に備えて、ピークシフトに協力し、終電延長をしてほしいと思う。乗務員中心ダイヤになっているのは労働組合が悪いということではなく*1、つまるところは経営の問題なのである。
ダイヤ改正ができないなら、例えば

当社の営業地域では計画停電はしないだろうし、しても鉄道は優先的に供給されますから、もう節電ダイヤはしません

と堂々と言うべきである。

追伸

5月7日現在はPDFによる掲載は行われているが、各駅のページを開き、さらにリンクを押さないと出てこない。トップページにリンクがある「節電に伴う特別ダイヤ」からはたどることができない。駅探、えきから時刻表など検索サイトも非対応。

*1:いや、何か妨害しているのかもしれないけれど