鳩山首相辞意

今年に入ってとことん世論をつかめなかった首相が、最後の最後に小沢さんを辞任に追い込んで世論を味方につけそうだ。少なくても今のところマスコミの話題は鳩山首相責任論ではなく、次の政局の話に移った。もっとも、本当に鳩山さんが小沢さんに幹事長辞任勧告をしたかどうかはわからない。普天間問題で周辺の助言に振り回され、上書き総理と揶揄されているから、たくさんの人に会うたびに記憶が上書きされたのかもしれない。

  1. Aさんと面会: 私に対して、小沢さんがやめろと言うんだ
  2. Bさんと面会: 私に対して、小沢さんとやめろと言われたんだ
  3. Cさんと面会: 私が、小沢さんにやめろと言ったんだ!

鳩山さんが最後に潔くなったのは、地位に固執しなくなったから。秘書が起訴されても政界引退しなかったが、首相退任後に政界引退するという宣言だけは守ってみせた。地位に固執しなくてよかったわけは、政治家を引退してもお金に困らないから。政権を取るだけでなく、政権から去るにも蓄えが必要なようだ。すると、菅副総理や原口大臣は首相になっていいのだろうか。