スーパーにて

便乗商売

インスタント食品や、清涼飲料のコーナーでだるまの絵が目立つ。何でもかんでも「受験がんばれ」って、安直すぎやしないか。
意味不明なのが、超炭酸を「眠気覚まし」として売っていたこと。まじめな受験生なら、寒い中、夜遅くまで起きていて体調が弱っている。スーパーだから買い与えるのは親なのだろうが、そんなもの飲んで受験間近におなかを壊したらどうするんだ。

達人

最近はレジ係に慣れないバイトが増えていらいらしていたが、今日はめちゃくちゃバーコード・スキャンが早い人に遭遇。左手でスキャンしながら、右手で次の商品をあさっている。それでいて、

大変お待たせいたしました

とか言うんだぜ。日本人が忘れかけている謙遜を理解している。早いねぇとほめてあげたかったが、感動しちゃって、声が出なかったよ。
最近は技能の低い店員が多いので、がんばって作業をしてしまうと自分の所ばかり客が集中してしまう。それで時給が上がるわけでもないし、1精算あたりいくらといった成果給でもない。そのことがわかっていて、隣の列に文句を言うことなく黙々と作業をこなすわけだから、強烈なプロ根性を感じてしまう。

わたしが行く日はいつも居てください、お願いします。

なぞ

感動していたちょうどその時、となりの列では、スキャンすることをいったんやめて、スキャンした後の商品を整理しているレジ係がいた。待っている買い物客はいらいらしていた。
あっちに並ばなくてよかったと思うとともに、丁寧にかご詰めしている理由が全くわからなかった。
達人は、体積の大きい物や、底が平らな物から取り出してスキャンするから、もともと整理し直す必要がないし、運んでいるときに崩れない程度であれば整理などしない。あと1分後には、わずか数メートル先で、袋詰めのために壊されるとわかっているからだ。
スーパーのマニュアルには、きちんとかごの中を整理すること、と書かれているのだろうか。それよりは早く精算を終えてほしいのだが。