箱根駅伝

 相変わらず日本テレビの実況はやかましい。
 A大学の走者がB大学の走者を追い抜く場面で、両校が長年のライバルだ、としきりに叫んでいた人がいたが、根拠を示してほしい。B大学の学生に聞いてみたが、ライバルと思ったことはないという。
 また、旗が振られているとか、歓声が聞こえますとか、見聞きしたものすべての状況を声で伝えなければというはしゃぎようはラジオ中継のつもりだろうか。

言わなくたってわかるだろう

 新人研修の時に、「何かを見てその様子を実況しなさい」みたいなことをやらされて、その延長で公共の電波を使っているのだろうか。あるいは、芸人と同じで、放送中に2秒以上黙ったらいけないという内部規定が存在するのだろうか。
 そうか、芸人か。
 今の路線を貫きたいなら、日テレのアナウンス部は、会社分割で部署ごと

吉本興業に譲渡した方がいい

自分が主役ではないことを改めて胆に命じていただきたい。レポーターがたくさんいるから、自分に与えられた少ない時間にたくさんのことを伝えたい気持ちもわからなくはないが、こたつに入ってのほほんと見ている側にしてみたら刺激が強すぎる。
 ところで、スポーツ中継の番組では、見所の絞り込みをテレビ局側がやってくれる。ゴルフのトーナメントは実に多くの人が出場しているが、女子プロの中継では宮里藍横峯さくらしか印象に残らない。男子のフィギュアスケートには、高橋と織田以外は画面で見たことがない。国の代表で出ている国際試合は、当たり前のように日本だけ見ていればいい。
 ただ、学校対抗の場合は問題になる。ひいきの学校が視聴者によってばらばらである。フジテレビの高校バレー八王子実践ばかり取り上げてもあまり問題にならないが、大学の場合は各校とも数十万人単位*1で関係者がいるから、中には「何で我が校に中継車を付けないのか」とクレーム電話を入れる人もいるだろう。
 今年は20チームが出場していたが、プロデューサーは大変だったろうと思う。やはり取り上げ方に濃淡があったが、仕方がない範囲だったのではないだろうか。しゃべりと違って、構成はよくできていたと思う。中継車が捉えきれないところを撮るバイクも、最近は映像がよくて、中継車を付けてもらっているのと錯覚するくらいである。

ぜひ来年は絶叫なしでお願いします。

*1:もっとかな??