低金利の現在、ボランティア貯金よりも存在意義が理解できない定期預金。これを使って貯蓄をする方法を述べようとするわけではない。銀行にとって、どうやって客を集めるかということだ。
預金者都合振込予約サービス
はどうだろうか。たとえば1箇月先に振り込みの予定がある場合、すぐに申し込むとすぐに普通預金の残高が減ってしまうが、給料などの入金があるまで待ちたいというときがある。ただ、すぐに申し込まないと振り込みが必要であることを忘れてしまう。
そんなとき、振込予約ができるとありがたい。振込予約は営業時間外に次の営業日まで待たずに申し込みを預かってくれるサービスだが、休んでいるのは銀行の都合なのだし、「休みでも受け付けます」程度ではあまりたいしたサービスではない。いっそのこと半年前から予約可能にしておいてほしい。
たとえばX月31日と設定すると、31日が日曜だったら前営業日の29日に振込を実行してくれる。銀行都合*1で取引が不成立になるのが怖い場合は、預金者の側で28日くらい、あるいは入金が見込まれる給料翌日などに予約日を設定すればよい。
ただ、ここで問題になるのが、いざ予約をもとに振込を実行しようとしたときに普通預金の残高がないことである。預金者は、自分でお金を使っておきながら振込が終わったつもりでいるから、あとで振込が不成立だったときに問題になるおそれがある。
そこで定期預金の出番だ。現在でもATMで引落限度額を表示できるが、預金者都合振込予約の予約日が1箇月を切っているものがあった場合には引落限度額から振込金額を控除してしまう。引落限度額が0円以下*2になってしまったら、電子メールで知らせてくれるとよい*3。オンラインバンキングが普及しているのだから、それくらいできるだろう。ネット証券では支払い余力の計算など無料サービスでやってくれる。
塾や家庭教師への月謝、あるいは家賃を振込予約する人がいたら、半年分くらいの定期預金を作る人が出てくるかもしれない。