iDeco、遅過ぎる 続き

6月3日になった。年金資産の移管に関する私の申し込みが処理されるのを首を長くして待っている。3月初旬に証券会社が受理していることは確認済みである。
「もうすぐですから、買い付けるファンドの指示を事前に済ませておいてください」というお知らせが最近になってようやく郵便で届いた。
いくら長期資産だとはいえ、3ヶ月あったらいくらでも運用できたのに。

  • 申し込んだ金を長々と無言で預かり、しばらく何もしない
  • Webサイトには何も通知せず、平日日中に電話しないと教えてくれない
  • 昨今、郵便のサービスが低下しているのに「申し込みが届いたか不安なら自分で簡易書留などを課金してください」と言ってくる
  • 運用時だけ非課税
  • ただし遠い将来なので受け取り時にどうなるかは不明

このサービスは本当に得なのだろうか。社会保険料値上げによるステルス増税に続けて相続税に手をつけたら、次は退職給与だよね。運用時には課税しないが、受け取り時にはやっぱり課税することにしましたってことであれば意味がない。

年金資産の預け替えというのにもチャレンジしてみた。別の年金をすでに移管済みだったので、残高がいくらかあった。
米国時間6月2日は、米国政府の債務上限問題の解決を好感し、米国株が買われた日だった。日本時間の3日朝に起きて、それを見てこのブログを書いている。
2日とピンポイントで予想できたわけではないが、まもなく解決できるだろうとは思っていたので、あらかじめ行動に移した。
5月28日のことである。
投資信託を売却して別の投資信託を買うのは時間がかかる。海外商品であれば日本の営業時間外に処理がされるなど、さまざまな事情が折り重なる。iDemoのサイトには長くて「10日以上かかる場合があります」とある。これって、3か月かかったとして文句を言っても「10日以上って言いましたけど」と塩対応されるやつである。
しかし、わたしが売却したのは銀行預金である。これに3日かかった。モールス信号でも使っているのだろうか。
この証券会社をはじめ、多くの証券会社の一般的な証券口座であればリアルタイム入金が提供されている。即座に口座から引き落として取引ができるのは当たり前になっている。リアルタイムを実現するためにさまざまな工夫がされていることは理解できるが、リアルタイムと3日をどうしても比べたくなる。前営業日分の処理をまとめて受け付ける、いわゆるバッチ処理が何箇所存在しているのだろうか。

そして、わたしの年金資金は待機資金とされたまま、米国株が急上昇した後になっても動いていない。もう少し早めに売却していればよかったのだろうか。
購入を申し込んだのは5月28日だから、せめて29日の価格で買い付けてほしい。

年金事務は、顧客対応だけではなく、運用指図なども民間に委託してほしい。

iDeco口座獲得の競争は激しい。窓口になりたい証券会社は、自身の管理手数料をかなり安く設定している。ところが、iDecoを運営する国民年金はがっちり管理料を持っていく。
数日間、あるいは数箇月間留保したその資金を運用して管理料の足しにしたらどうか。中の人に時間がかかるからくりを暴露してもらいたい。