都営大江戸線3駅延伸

2025年10月15日、東京都が都営大江戸線延伸の検討状況を公表。
www.kotsu.metro.tokyo.jp

人口減少に転じる見込みである東京郊外において、今から半世紀後に建設費償還可能な鉄道を作るのはどうかね。
都から発表された「開通から40年後」をわたしは半世紀後と言い換えたのだが、金利何パーセントで計算しているのだろう。
この先、建設費は3割増しですかね。
いりますかね。

地上に道路、地下に地下鉄を整備するということだから、その新しい道路にバスや路面電車を作ればいいのではとも思う。
バス、路面電車というのは2025年時点での発想だ。
せっかく23区内で新たな幹線道路を作るのであれば、特区申請して自動運転を今から計画すればいいのに。
大泉学園町はオンデマンドで無人タクシーが来ますとなれば、画期的なのに。
どうして昭和の象徴、地下鉄を造るのだろうか。

石原都知事が築いた財政基盤が食い散らかされている。オリンピックのレガシー施設と、現小池都政が原因である。
このままでは建設途中に都政は財政難に突入する。
工事を始めた後で中途半端に「やっぱり止めました」というのが一番よくないので、やるならやりきってほしいものだ。

大江戸線の環状部は、鉄道空白地帯を結んでいる。
23区内の地下鉄は幹線道路の下に掘られてきたから、それ以外となると遠回りをしているということでもある。

勝どきは開通後に開発されて利用客が増え、ホーム増設まで行っていた。
それ以外でも門前仲町、大門、六本木を結んでいることから、移動効率の悪さに目をつむれば環状部でも混みあっている。
新宿、池袋をターミナルとしている他路線との違いは、始発駅から座って帰るということができないということである。

今回の延伸区間から通勤するとなると、通勤客はどこまで乗るのだろう。

  • 練馬乗り換え?
  • 東中野乗り換え?
  • 中野坂上乗り換え?
  • 都庁前乗り換え?
  • 新宿乗り換え?
  • 新宿周辺が目的地?
  • 新宿を超えて環状部まで?

開通から償還まで40年かかるということは、開通したからといって通勤客の大幅な人口流入を見込めないということを言っている。
混雑率が下がったら座れるだろうか。
いや、銀座線がやったように、立ち客が減らないように減便するに決まっている。

現在、新宿から光が丘まで25分かかる。
さらに3駅伸びたら終点まで30分だろうか。
ちなみに、都心部については地下深いため、他社に比べれば5分増し相当と思っておいた方がいい。

トンネルが狭いために、車内にも圧迫感があり、そこで立ちっぱなし。急行運転はない。
それよりはもっといい路線が走っているエリアを選んだ方がいいと思う。

よって、練馬区の活性化にはならない。
大泉学園町にぽつぽつとタワーマンションが建って、おしまい。

現在の終着駅である光が丘はどうだろうか。
地下鉄の計画も1960年代からあったそうだが、
まず米軍基地の返還があり、団地建設の計画があり、その後押しで地下鉄建設が正式決定された。

この度の延伸計画推進により、
大泉学園町では地下鉄ができるから再開発しましょうとなるのか。
練馬区役所と地元住民は張り切るだろうが、道路を作っておしまいのような気がしなくもありませんね。

ここまで批判的に書いたが、もしかしたらもっと大局観に立った政策判断をしようとしているのかもしれない。
大江戸線と同形式のミニ地下鉄は全国に普及しなかった。
大江戸線に投資がないと、大江戸線の維持にも困難をきたすだろう。
上野動物園のモノレールは維持をあきらめた。前例が存在するのだ。

地下鉄の建設計画が有楽町線延伸の後続かなかったら、都会で地下を掘る技術さえ継承が難しいかもしれない。
調布では外環道工事中に陥没事故を起こしている。

都が土木技術保存のために税金投入しようということであれば、それは仕方がないのかな。
でも、海外でやればいいなじゃないのかな。