新興国への投資

これからの貯蓄や年金はどこに預けたらいいのだろうか。やはり成長している国に投資したいと思うのだが、例えば確定拠出年金のファンドを見てみると新興国向けの投資ファンドはほとんどない。「アメリカ」とか「世界」とかで、世界と言っているのもアメリカへの投資比重が多い。ここだけ見ても、やはり日本の金はアメリカに流れる仕組みになっているのだろうか。
証券会社が扱う投資信託では、新興国向けと言われているものが増えてきた。また、外貨MMFで選べる通貨も増えている。しかし、これらのファンドは当然ながら、外貨建てである。円高が進み、ドル安が進むと、ファンドの価値も自然と目減りする仕組みになっている。投資先の金利が高く、株価が上昇しても、すべては為替差損で帳消しである。ドル安が進むアメリカはうらやましい。どこに投資しても儲かるのだから。

円高は陰謀だろうか