JR東日本、オフピーク定期券の詳細判明

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JR東日本が2023年3月導入を目指しているオフピーク定期券について、申請内容が明らかになった。
どうやってオフピークを判断するのだろうかと思っていたが、入場時刻で決めるという。
出場時刻を判定に使わないのは想定通りだった。早朝出勤しようとしたのに、電車の遅れでピークに差し掛かり、通常運賃を取られたとしたら乗客は納得しないからである。また、入場時に定期券として取り扱わなくするだけなのでシステム処理上も楽ではある。

入場時刻基準は公平か

ただ、入場時刻にしてもたくさんの疑問がわく。

  • 他社乗り換え改札機や、他社管理駅の自動改札機*1を使っても問題ないのか。
  • 都心方面ではなく、郊外方面に通勤している人にとってオフピーク時間帯は適切か。
    • 電車が都心方面ほど混んでいないのにオンピーク扱いされるのは不公平感がある。
  • 相鉄・JR直通線の定期券は、入場時刻を相模鉄道が提供してくれるのだろうか。
    • 都心方面で、JR以外の路線を利用し、改札を通過せずに電車特定区間に入る例は少ない。
    • 山手線内など、都心のみ利用の場合も対象とするようだが、りんかい線で大崎からJR線に入る場合もどうなるのか。
    • 郊外方面も含めると、さらに入場時刻の扱いが気になる駅が増える。
地下鉄東西線からJR中央線に乗り換えて電車特定区間で下車
地下鉄東西線JR中央線直通を利用し電車特定区間で下車
地下鉄東西線JR総武線直通を利用し電車特定区間で下車
地下鉄日比谷線、千代田線からJR常磐線に乗り換えて電車特定区間で下車
地下鉄千代田線のJR常磐線直通を利用し電車特定区間で下車

地下鉄は多くの私鉄と直通運転をしている。長距離通勤をしている人を想定すると、JRに入る直前が日比谷線東西線、千代田線であるだけで、通勤者の最初の入場駅はPASMOのかなり広範が可能性として加わる。西船橋には乗り換え改札があるので、地下鉄東西線総武線乗り換えについては上記の「他社乗り換え改札機」の方に分類される。

通常の定期券を値上げして、オフピーク定期券に値上げ相当を還元すると言っている。それであれば、オフピーク通勤したいすべての人にオフピーク定期券を使える機会を提供すべきであるし、オフピーク定期券がもれなく適用できる区間に対してのみ値上げをすべきであるのだが、疑問が残る。

  • 以下の2つについては、詳細を後述する
    • Suica分割定期券には含められるのか
    • 定期券範囲外から入場したときにはどのような扱いになるのか

オフピーク定期券を用いた新たな節約方法はあるのか

東京から大阪に行くときに、東京駅-大阪駅よりも少し区間を伸ばして往復乗車券にする裏技がある。ところが、今回は電車特定区間で完結する区間のみに限定したところで、区間の微調整ではうまくいかない。大宮から通勤する人が次の駅の宮原まで伸ばすとオフピーク定期券は購入できないので伸ばす意味がない。逆に宮原から通勤する人が大宮からに短くすると、通勤の都度、往復分の初乗り運賃を取られるのでこれも意味がない。
ただ、通勤区間をうまいこと2つに分割すると定期券代を節約できる人がいて、現在通勤定期を分割で買っていて都心方向に通勤している人がいるとする。入場駅でオンピークで乗車するのは逃れられないとして、分割定期の2区間目はどのような扱いになるのだろうか。
電車特定区間外から通勤しているが都心までは行かない人についても、これまでだったら分割する意味がなかったとしても、電車特定区間だけでも1割引きしてもらえるのであれば、高尾や大宮あたりで分割したら有利になるケースが出てくるかもしれない。
分割定期はそもそもオフピーク定期券として認められないとしたら、いっそのこと入場駅からの1区間目は普通運賃で乗車したらどうなるだろうか。もともとうまく分割できる区間の場合は、220円区間など、普通運賃でも乗車距離に比べて運賃設定が割安になっている区間で分割できている場合がある。分割せずに通常通勤定期券を買うよりは途中からオフピーク定期券で乗った方が得なのではないだろうか。ただし、定期券区間外で入場してしまうと定期券区間の開始駅の入場記録はない。オフピーク定期券では定期券区間外からの入場を許可しないということはないだろうから、どうやってオンオフ判定するのだろうか。

*1:新宿の小田急乗り換え改札、分倍河原、高尾の一部など事例が多い

*2:オンピークになる前に再開する場合もあるだろうが、運転見合わせを駅到着前に知って出勤を見合わせる場合もあるだろうから、再開時期がオンピークにさしかかったかどうかで場合分けをしない方がいいと思う