消費税増税初日

とうとう増税されてしまった。本当に日本発の恐慌になるのだろうか。
でも、初日はコンビニで軽減税率適用品しか買わなかったので、増税というよりは実質減税だった。

零細商店は退場

「きゃっしゅれす」とか「ぺい」とかよくわかりません、と言っている個人商店も、目に見えて人の流れが変わるのを目の当たりにし、わからないでは済まされない現実を知るだろう。レジで対応していない店にはまだ言っていないが「これは8%、こっちは10%」とレジ手打ちをしている店なんて、会計処理が遅くなりそうで行きたくない。
時代に乗れない零細に退場を促すという厳しい仕組みである。
次の焦点はキャッシュレスポイント還元を本当に予定通り終了させるのかどうか、になるだろう。

大きなシステム異常なし

千葉県を襲った台風15号でも行政の対応の悪さが批判され、情報を把握していないと疑われた。政府が大きな異常なし、と発表すると「え、本当?」と思う習慣がついてしまった。ただ、10月1日の増税対応について調べてみると、ニュースサイトなどでは特定のチェーン店での税率変更に失敗したというような情報が入ってくる程度。大きなインフラが止まったり、人体の安全に関わったりするような事態は今のところ避けられているようである。
異常があったところもなかったところも、本当にお疲れ様である。
セブンイレブンが、複数品目を買った場合の合計金額が、店頭で値札に表示されている税込み価格を足し合わせた額より大きくなる場合があるとのことで騒ぎになったが、システムの切り替えを9月15日に実施したため大きな騒ぎにはならかなった。もし10月1日の時点ではじめて客が気づくようだとシステム障害を疑われて、計算結果を信頼してもらえなくなるリスクがあった。前もって批判を受けておくというのは戦略として正しかった。
デフレが長く続くと、値上げは目立ったところで行われず、記憶にも残らない。実は8%への増税もそれほど昔のことではない。一斉価格変更は小売り企業であればできて当たり前の業務のはずだ。ただし、軽減税率は初めてのことであり、しかも複雑すぎる。
今後も、複雑になることはあっても、単純に戻ることはなさそうだ。システム開発者のみなさまは引き続きがんばってください。