民主党再生とは何か

2012年の民主党大敗時に

今回の民主党の大敗を受けて、自民党が「選挙制度はしばらくそのままにしておこう」と考えた時点で自民党は終わりである。現行制度では、次の選挙では確実に自民党は激減する。

と書いたが、完全に見誤った。一票の格差是正と、抜本的見直しは放置された。自民党は勝ちはしなかったが負けもせず、議席占有率は横ばいとなった。
自民党は敵失にもかかわらず議席を伸ばせなかったという話も聞くが、そもそも単独過半数なのだから十分支持を得ていると言えるだろう。

ただし、投票した人の中ではの話だが。

ところで、2014年12月15日、海江田代表が辞任会見を開いた。記者との質疑応答の内容は以下の通り。

  • まだ国民の信頼は得ていない。
  • 議席は増やしたので一歩は進んだ。
  • 政権選択の選挙にはできなかった。
  • 民主党が消えてしまう形での野党再編には消極的。
  • 党内のバラバラ感は克服した。

民主党は再生したいらしいのだが、どういう姿が再生なのかがよくわからない。
民主党政権時の批判として次のようなものがあったと記憶している。

  • 政府と党幹事長に意思決定の二重構造がみられた
  • 派閥の存在が報道によって明るみになり、党内の対立構造が浮き彫りになった
  • 政権立ち上げ時に官僚をコントロールできなかった
  • 東日本大震災発生時にも官僚をコントロールできなかった
  • マニフェストを守らなかったり、正反対のことをしたりした
  • マニュフェストが守れないとわかってからも守ると言い張った
  • 首相がぶれた
  • 市民運動出身の政治家が、政権に入ると官僚組織の代弁者のように見えた
  • アメリカの信頼を失った
  • 円高政策を放置した

再生するとどうなるのか(再生したことをどのように評価するのか)、また、再生するために何をするのかがわからない。