菅直人前首相「首相は8月まで続投を」

野田政権について、菅さんが2013年8月まで続投すべきと言っているが、民主党にとっては最もあり得ないご意見である。
衆議院任期満了まで解散がないまま総選挙に突入した場合、現時点では以下のシナリオしかない。

• 民主党が勝利するか、最低でも現議席数を維持し、政権続投となる
• 民主党が敗北して政権交代となる

来年にどんな党内行事があるかは知らないが、現在の劣勢を野田さんがはねかえしたら民主党にとっては鳩山、菅両氏を遥かに上回る貢献であり、どんな有力候補が現れようが野田代表を退けることはできない。
菅直人さんは、解散するなと言いたかったようだが、それなら「長期続投を」とか「短くても8月までは」とすべきだった。完全な言い間違いである。「8月まで解散しない場合は民主党は負ける」と言ってしまっている。そうでなければ民主党として8月までということにはならない。
原題は

「民主党政権は、衆院任期の来年8月まで脱原発に向けて全力で取り組むべき」

BLOGOSはこれを以下のように要約

菅氏「首相は８月まで続投を」

どんどん8月下野色が濃くなっている。
民主党党員が、自分たちは負けると公言したのは初めてではないか。しかも地方組織の幹部レベルならまだしも、前代表である。
鳩山さんと菅さんに勝手な発言をさせないことが民主党のためになると思う。