新卒社員

人口減少、景気悪化でますます新卒が入ってこない。
隣国の一人っ子政策が示すように、下の世代が減ると子供はちやほやされる。一人っ子が跡取りなら、少数採用の新人はみな将来の幹部候補生だ。今は春だが、花見の場所取りなんかさせたら辞めてしまう。
職場を改善したり、お客様に出す資料を事前に読ませて素人目から意見してもらうなど、ベテラン社員にはできない仕事というのが必ずあるのだが、確実におろそかになる。
普通の企業はほっておいても在籍社員の平均年齢が上がっていく。新聞で大企業が新卒を雇用するのを禁止すべきという提言を見かけたが、そのよしあしよりも、提言者が大学の先生であることに気づいて

教授会や理事会は若者がいないかもしれないが、大学には若い学生が多くていいよね

と思ってしまった。まあ、若い人と付き合うのにもそれなりのご苦労があるだろうが、幅広い年代構成をもつ組織は強みを持っていると思う。
もっとも、会社内という閉じた世界の中だけで高齢化を心配するのは視野が狭いかもしれない。とはいえ、身近に使える後輩がほしいのである。アルバイト、派遣、インターンでは機密に関わる話ができない。ちなみに、機密には営業機密もあるが、上司の悪口とかそういう類も含めてだ。