東京圏JR全面禁煙

かわいそうだが喫煙者は自業自得だ。昼間はまだしも、日が暮れると解禁だと勘違いしている喫煙者は少なくない。
例えば夜の日暮里駅。常磐線ホームには近距離だけでなく中距離の客もたくさん並んでいる。
喫煙者にとっては長い乗車時間に入る前にニコチンをためこむ習慣ができている場所である。いつ電車が来るかわからないから、待ち時間の間にできるだけ早く、長く吸いたい。
喫煙所はホームの上野寄りに設置されているが、喫煙者は喫煙所の方向に足が向いていればいいと考えているらしく、階段を下りてホームにつくと火をつけている。おかげで15両編成が止まれる長大ホームの半分以上が煙たい。とても原則禁煙と言える状況ではない。
しかし、本当に喫煙所をなくしてよいのか。現在、「喫煙所の側で吸っている者」と「離れて吸っている者」とがいるが、全面禁煙になればこの分類がなくなってどちらも「ルールを破って吸う者」に変わるだけだ。街中禁煙条例のある街でも夜は無視だからこうなることは間違いない。喫煙所の表示がなくなった日暮里は全域喫煙スペースになるかもしれない。9割以上は我慢するだろうが、残りの数%が吸っていれば非喫煙者にとっては同じだ。
臭いだけでも嫌なのに、ルールを破って平気な顔をしている者を見かけるとイライラする。
特に酔っ払いは注意しても無駄だから、痴漢犯罪者同様、警察に突き出してもらうしかない*1。それができないなら、

全面禁煙はマナー無視を助長するだけだ。

喫煙所の維持コストを抑えるために非喫煙者に迷惑をかけていいものか。

*1:条例のあるところでは。ただし、ルールを破っているのだから、他の法令を準用できないものか。健康増進法は個人には適用できない