コワーキングスペース

自由なスタイルで仕事や勉強ができるコワーキングスペースが増えています。
無料のスペースでもいいのですが、席取りができません。自宅でできる人はいいのですが、お金を払って利用することでだらだらするのを防ぎたい人にも悪くないでしょう。インターネット接続環境もフリーWifiスポットよりは安定していることが多いようです。図書室は今やお年寄りのものです。飲食ができないなど制約が厳しく、長時間作業には向きません。*1
ネットカフェやカラオケボックスと違って、周りは仕事や勉強をしている人しかいません。周りの環境を重視する人もいます。
このようにあれこれ比べてコワーキングスペースを選ぶ人がいます。
首都圏では、立地は都心、山手線沿線が多いようです。埼玉や千葉は少なめですが本来は通勤・通学ラッシュが激しい地域にあってもいいと思います。

コワーキングスペースのタイプ

出会い創出型

起業家同士の出会いや、コミュニケーションの場をつくる目的で作られていたスペース

作業場型

自習室の発展形

二毛作

ホテルロビーの活用

サイドビジネス

オフィスビルなどの不動産物件の収益化、カラオケボックス、カプセルホテルの運営事業者の多角化

選ぶポイント

コワーキングスペースに通いたい場合は、いくつかのスペースを見学又は一時利用して、気に入ったところと契約するのがよいかと思います。

喫煙

今時、スペース内喫煙可や分煙というところはありません。
喫煙者にとっては喫煙所が近いかどうかが重要でしょう。禁煙者にとっては煙が入ってこないかどうか。喫煙所が便利なスペースは喫煙者がたまりやすく、部屋そのものは禁煙でもタバコ臭いですね。

冷暖房

特に冷房が苦手な人は実際に行って体感温度を確かめる必要があります。

トイレ

個室の数、清潔さ、ウォッシュレットの有無、マウスウォッシュなどのアメニティ、掃除の頻度。

本、新聞など

漫画が置いてあることもあります。息抜きしたいときに読みたい人と、あると読んでしまい時間がもったいないと考える人とがいるでしょう。

WiFi

できれば定期的にパスワードを変えている方が安心ですが、多数の利用者がいると変えるタイミングが難しく、変えていない場合が多いようです。
回線が混んでいるかどうかは、しばらく通ってみないと評価が難しいでしょう。

電源

まれに、全席にコンセントがない場合があります。サイトに載っている写真は美しく撮ろうとして配線などを隠しているものが複数見受けられます。しかしそれではコンセントの有無がわかりません。Macの電源アダプターなど、コンセントにアダプターを直結させる場合は、差込口付近に空間が必要な場合もあります。スマートフォンとパソコンは別々に電源を取りたい人は口が複数必要です。運営者はWebサイトにもコンセントの拡大写真を掲載するべきだと思います。

机、座席

座り心地も重要です。ソファやカーペットのスペースを用意しているスペースもあります。

仕切り

隣の視線が気になるのであった方がいい人と、窮屈に感じるのでない方がいい人がいます。自由席になっていて行き来できる場合もあります。

明るさ

明るいほうがいい人、暗いほうがいい人がいます。

混雑

利用者が多い方がいろいろな人に会える可能性があります。空いている方が周りが気にならないかもしれません。

フリードリンク

水だけのところから、本格的なドリンクバーがあるところまでさまざまです。

飲食持ち込み

持ち込めるのはありがたいですが、人口密度が多いときに隣で食事をされると気になる人もいるでしょう。
飲食可と不可のスペースを分けている場所もあります。

コンビニ

雨が降っていても傘をささずに買い出しができることが理想ですが、そんな便利な物件であればコワーキングスペースは入居しないかもしれません。
毎日コンビニでは飽きるが持ち込みたくない人には定食屋があるといいですね。

子連れ可

子供がいる場合はうれしいですね。

ルール

細かいルールがあるスペースがあります。ルールが多いと学校や会社にいるような気分になるでしょう。一方、本当に集中したい人は飲食禁止、会話禁止、電話禁止のルールがありがたい場合があります。
ただ、OA作業をする人が多いので、キーボード禁止は少ないです。

事務機

コピーは完全無料、寄付制、有料の3パターン。名刺スキャナーもよく見かけます。

BGM

作業場所に向かないくらい大音量の音楽がかかっていることがあります。管理人の好みによって音量が変わることがありますのでスピーカーがあったらたまたまその時に音楽がかかっていなくても聞いてみましょう。音楽があれば周りの会話が気にならなくなる人と、音同士が重なればむしろうるさいと感じる人とがいます。

駅からの近さ

駅前のスペースは防音がしっかりしていないと建物の外も騒がしいです。終日こもって運動不足になりそうな人は少しは駅から歩いてもいいのではないでしょうか。

入退室管理

ずっと席にいるよりはたまに立って体を動かしたほうがいいです。しかし外出先での作業は、離席時に盗難の心配があります。他人同士なので財布などは置きっぱなしにしない方がいいと思いますが、会員制、ビジター制、セキュリティカードの配布などを採用していればそうでないよりは比較的安心です。

夜間・週末利用

受付に座っている管理人にも私生活があります。早いと夕方に追い出されます。交代要員がいるスペースであれば夜間・週末も営業しています。セキュリティカードを配布し、深夜利用を可能とするサイトもありますが、セキュリティシステムの構築費用は利用料金に反映されます。

定休日

平日に定休日があるスペースもたまにあります。

ロッカー

毎日使いたい人には便利です。ただしお金がかかります。

固定席、登記用の住所の提供

起業家にとってありがたいサービスですが自習したい人には関係ないサービスです。

事前連絡

事前に電話してくださいというスペースがあります。管理人の数を抑えて低料金を実現しているのですが、好きな時に行けた方がうれしいかもしれません。

モバイルサイト

席の有無を外から確認できるサービスは便利です。ただし、最新情報に更新されていない場合があります。


以上、利用者が知りたい情報は決まっているのですが、これらを集約して簡潔に説明したサイトを持っているコワーキングスペースは少ないです。
最近流行りのデザイン重視のWebサイトにするのはいいのですが、利用者のことを考えるならば、これらをテキストで1ページ置いてくれればいいのにと思います。

*1:最近は電源も取れる席を設置するなど新たな試みを始めた自治体もありますが、絶対数が少ないです。