乱高下相場

 日経平均の乱高下が続いている。外国人投資家の売り越しが9日連続で続いていたが、昨日は買い越しに転じて逆転だとか。
 デイトレーダーのえじきになっている銘柄は、連日大幅安を繰り返す。例えば、株価10,000円株が毎日10%売られまくったとする。
0日目: 10,000円
1日目: 9,000円
2日目: 8,100円
3日目: 7,290円
4日目: 6,561円
5日目: 約5,905円
 ここまで下がると、割安感から元の水準に戻そうとする圧力がかかる。例えば、毎日10%買いあさられたとする。
0日目: 約5,905円
1日目: 約6,495円 騰落率が上げ下げともに一定だと、下げ局面の4日目ほどに回復しない。
2日目: 約7,145円
3日目: 約7,859円
4日目: 約8,645円
5日目: 約9,509円 5日目で10,000円に回復しない。
6日目:約10,461円
7日目:約11,507円
 このとき、下げ局面3日目くらいで「もう売りは一巡しただろう」と勘違いして買ってしまったとする。下げ5日目まで眠れぬ日が続くのはもちろん、上げに転じても市場の値幅制限のために下げたときほどは早く回復しない。下げの後で売りのタイミングを迎えるのは待ちくたびれる。精神的な不安も加わって、下げはあっと言う間、上げはなかなか進まないように見える。

投機家は今とても大変だ。

何しろ、今回の下げは9日連続だったわけで。