皇室典範改正問題

 わたしにはまだ難しくてわからないけれど、テレビを見ている限りでは議論がおかしいと思う。

世論調査は大ざっぱだ

  • 後継が誕生しなかったらどうするのか
  • 女性に祭事が勤まるのか
  • 女性に公務が勤まるのか
  • 長く続いた伝統を短期間で壊していいのか
  • 皇室典範は、法の下の平等に違反している
  • 女系天皇を否定することはおかしい
  • 女性天皇を否定することはおかしい

これだけいろいろな論点があるのに、どうしてマスコミはYes/Noで世論調査をやるのか。

議論を急ぐなとはどういうことか

 すでにお生まれになっている方の人生が変わるかもしれないのに、ゆっくり議論しろとはどういうことか。大学入試センター試験のリスニングが聞こえにくかっただけで「一生がかかっている」とみんな同情していたのに。自分に皇位継承権があるのかどうかわからないお立場のお子様には誰も同情しないのか。政治用語で「慎重に」というのは放置して何もしないということだから、気をつけなければならない。

都度対応なのかどうか

 後継に問題があるときだけ臨機応変に決めればいいことなのか。それとも、どんな事態があっても永続可能な制度にするのか。今の議論は、それすらわからない。
 男性にこだわっていたら後継者が絶えるというが、女性だって結婚しないとか子供が産めないという可能性が生物学上はありうる。現在女性が多いというだけで女性も認めるというのはその場しのぎである。女系・女性を認めるよりは養子や宮家復活をした方が安泰ではないか。女性は妊娠期に国事行為が不可能というが、それは男性だって病気であれば同じことだ。どちらの陣営も結論ありきで、時に不十分な理由を並べている可能性がある。
 さて、この先どうなるのだろうか。

たぶん議論は停滞するんだろうけどね。