昨日は
規則を守っている人を非難しても仕方がないとも思う。
と書いたが、もし規則を守っていないという企業があったならば、文句を言わせてもらうよ。
いや、その前に、規則を守っているかどうかなんて、ディスクロージャー資料だけではやはりわからないね*1。わたしはライブドアを信じ切っていたわけではないが、あまり疑おうとしなかったことは事実だ。過去にはライブドアの株は1株なら宝くじ程度で買える*2と書いたことには取り下げる必要があるかもしれない。外れたら1割しかもらえない宝くじよりもライブドア株の方が効率的だということは今日現在でも変わらないけれど、大変後味悪い投資になってしまう。わからない株は買うべきではない、と訂正する。「規則を守っていればいい」なんてことを判断基準にすべきではない。
普段から違法すれすれの裏技を戦略としている会社は、世間から同情されないし、捜査当局は見逃さない。当局が狙ったものではなくてもマスコミは必要以上に騒ぎ立てる。
ねたみは、株主資本主義の大きなリスクだ
ということがわかった。
どんな会社でも、たくさんの人がいれば中には悪いことをする人もいる。もうけを目指せば、時には違法すれすれのことも行われる。経営者や監査役の知らないところで変なことになっているかもしれない*3。コンプライアンスは守っていても時には揺らぐもの。この時、マスコミが少し騒がれただけでつぶれてしまうか、社会から批判されまくっても復活してくるかは企業の底力が試される。
底力と言っても、会社を支えるのは経営者や従業員だけではない。会社の利害関係者全体で会社を支えるのだ。例えば上場会社の株主ならば、暴落する株を買い支える。顧客ならば他社製品に乗り換えない*4。会社を見捨てないということだ。
お金だけのつながりであれば、利害関係者は離れていくだろう。