コンビニにて

 ゼリーを買ったら、「スプーンはいりますか」と尋ねられました。そこまではマニュアル通り言えています。
 以前は「Edyでいいですか」と、相手の話の腰を折る技をこのブログ*1で書きました。客から質問されるということに慣れず、マニュアル応対ができなくてたじろぐ定員が多かったのですが、最近では「了解致しました。」「○○円いただきます。」の2つを確実に言える店員が増えてきました。Edyam/pmだけでなく、サークルKサンクスでも使えるようになったのでEdy対応の応対ができていないと「じゃ、チャージもしてください」という言葉を客から引き出せません*2Edy対応のレジ機があることだけでなく、店員が慣れていて、ストレスなく使えるという水準まで来ないと近隣競合店との差別化になりません。教育が進んでいると思います。外国人店員には、チャージ(chaaji)がchargeを意味し、「にゅうきん、おかねをはらうことですよ」というところまで教えなければなりません。かなり高度です。
 今回はスプーンだったので「いいえ、いりません。」を試してみることにしました。店員は驚きます。普通の客だったら「はいっ」って言うだろ、なぜ無料なのに断るんだろう、と思ったに違いありません。
 一瞬の間があった後

いりませんか

と言われました。弱々しい、自信なさげな口調だったので、語尾が上がった「いりませんか?」なのか、はたまた「えっ、いらないんですか!」なのかわからない中途半端な言い方だったので困りました。日本語だと、前者は「いいえ、いりません」と答えますし、後者は「はい、いりません」と答えます。このようなときはNoに統一すれば片づく英語がうらやましくなります。
 もしかして、「お前はひとりでこそこそ食べると思ったのに。ふぅーん、いらないんだぁ」という感想だったのでしょうか。もしそうなら「そうだよ。とられないように冷蔵庫の奧にしまって、誰にもやらないもんね」と言ってあげたのですが。
 わたしはマニュアル言葉の「いらなかったですか?」を期待したのですが、予想が外れたので少しがっかりでした。
 一部の店がやっていますが、「省資源のため、はしやスプーンが不要な方はお言いつけください*3。」と貼っておけばいいのです。「いいえ、いりません」と言われたら、

「はい、ありがとうございます。」

と答えればすみます。
 重要なのは横柄*4にならないように、相手が不要と言ったことを確認することです。聞きもしないでいれてしまうのは無愛想ですが、聞いた後黙ってしまうのはさらに感じが悪いです。「地球環境保護にご協力ありがとうございます」は、わかりやすいでしょう。
 貼り紙ができないならば、「では、入れないでおきますね」と言うことになります。しかし、要否を聞き間違えたときに場の雰囲気が悪くなるおそれがありますが、耳に自信があれば問題ないでしょう。

*1:http://d.hatena.ne.jp/o1y/20050424#p3

*2:Edyの操作に不慣れな店員にお願いすると、時間がかかるのです。「てんちょー」と言いながら控え室に走られたらどれだけ待たされるかわかりません

*3:「お申し出ください」「お申し付けください」は謙譲語なのか尊敬語なのかいつも迷う。病院など、自分側が先生で偉いと思っているような場所以外では使わない方が無難だと考える。もし「お言いつけ」が言いづらいならば、レジの近くに「地球環境のため、はしやスプーンの節約にご協力ください。」と書くのがいい

*4:えっ、まじでいらねぇの?!のように