リング式製本

 渦巻状のリングを使って製本するのがリング式製本。一般にはスケッチブックで広く使われている。
 昭文社がリング式製本を採用した地図、マップルリング・シリーズを出している*1
 厚みのある地図帳は、開きにくく閉じやすい。車やバイク、自転車を運転しながら使うのは不便である。しかし、リング式製本ならば一度開いたページが勝手に閉じることがなくて便利である。表紙のハードカバーがリングを包み込む構造になっていて、リング式では通常なかった背表紙がついている。型崩れしないという観点からも使いやすい。
 ただ、リングは丸いので通常製本よりも厚みと隙間ができてしまう。また、リングがあることで見開きページの真中には必ず隙間ができてしまうので見開いたときの左右両方のページでひとつの地図を見たいときはやや見づらくなる。さらに、製本コストも通常より高いだろう。
 長所は捨てがたいが短所も多い。よって、書店でもあまり見かけない。ただし、小さい地図を開きっぱなしにしたい人にはおすすめ。