ヤマト運輸と日本郵政グループの連携

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実例に遭遇

クロネコヤマトが集荷した荷物を郵便局が配達するという枠組みができたことは知っていたが、先日通販で注文した荷物がそれに該当したらしい。
配達日を確認しようとして通販サイトで注文履歴したら「配送業者:ヤマト運輸」とあったので、クロネコヤマトであれば追跡サービスが利用できると思いリンクをクリックしたところ、

お届けするためにパートナーに荷物を引き渡しました。
お問い合わせはサービスセンターまでお願いいたします。

この商品は日本郵便(株)が配達いたします。商品の引渡し情報から日本郵便㈱HPでの情報反映までタイムラグが発生することがございます。

と書いてあるではありませんか。
日本郵便追跡ページへのリンクがあったので、それをクリックする。

リンク先でようやく最新の状況がわかったのだが、通販の注文履歴ページから数えて3クリックが必要だった。
また、スマホアプリでの確認では日本郵便のWebサイトよりもクロネコヤマトアプリの方が便利だったので、ちょっと残念であった。
郵便局配達に比べたら、独自の配達網を持っている他の通販の方が追跡という観点では便利だ。

引き渡したら当然遅れる

ところで「情報反映までタイムラグが発生」とあったが、別のタイムラグが気になった。
今回、荷物は「引渡」が行われたということであるが、なぜか引き受けとの間に時間差があった。
クロネコヤマトが引き渡したのが22:34
郵便局が引き受けたのが14:00

(以下は、この2つの時刻だけを見た上での想像が含まれることをあらかじめ断っておく。)

国会で牛歩戦術というのがあるが、荷物を両手で抱えて相手に渡すまでに半日以上かけるのだろうか。
14:00がかっちり過ぎるので、もしかしたらこの時刻がいい加減なのか、あるいは1日1回しか引き受け手続きは行わないというルールなのか。
どちらにしても、運送会社間同士のコラボで、深夜に引き渡しをするというのは考えにくい。

宅急便は翌日配送がコンセプトだから、
昼間に荷主によって出荷処理が行われたものは
夕方までに集荷して
夜仕分けして
深夜に輸送して
朝から配達
という流れに乗せれば、離島ではない限り他地方の荷物でも想定通り届く。

ところが、郵便局の立場としては、クロネコヤマトさんががんばって夜仕分けしてくれても、その後受け取って半日で運びきるのは難しい。
クロネコヤマトが集荷した翌営業日から着手となるのは仕方がないと思う。
中央官庁では翌朝の国会質問に備えて国家公務員が深夜待機をしているが、同じノリで郵便局側がクロネコヤマト待ちのために深夜待機をするわけにもいかないだろう。

ただし、この半日の差が、配達日予定に反映されていない。
具体的に言うと、今回の荷物は月曜日に注文して金曜日に配達予定となっている。4日、あるいは5営業日をまたいでいる。
ところが、同じ商品を再度注文しようとすると、最短2日後の配達となっている。たしか、自分が注文したときも最短2日後だった。

追加料金を払うことで2日後に配達される速達も選ぶことができた。これなら郵便局が配達する途中引き渡しが行われないルートが選ばれたのだろう。
しかし、それを選ばなくても2日後に到着するという表示なのかと勘違いしたのが誤りだったのかもしれない。

物流業界の2024年問題は理解できるし、とにかく急いで配達しろとは思っていない。
「最短」と書いてあるから2日後配達保証ということではなく、2日後に届くと勝手に期待したわたしが悪いのかもしれない。
とはいえ、今回の実績時刻から類推するに、クロネコヤマトと郵便局との間で引き渡しが行われた場合は1日程度遅れることは確実だと思う。

最初から4日後ですよって言ってくれればいいのにな、と思った。
通販サイトも、情報を受け取って表示するだけではなくて、買う人のことを考えてほしい。
買う人はわがままであり、最短はいつなのよ?!と言う人と、最長、遅くてもいつまでに届くのよ?!と言う人がいる。
わたしは、最長が気になるのだが、最長を言うと、いつまでに確実に届けるか保証することになってしまうから、運営側としては難しいのかもしれない。
「3~4日程度」と表示するのがいいのだろうか。
このあたり、運営側は結構悩んだと思うので、設計した人の苦労話を聞いてみたいところだ。

※記載した曜日、時刻は実際とは異なります。