保険会社の論理

加入している保険会社から手紙が来た。約款に比べて商品説明資料の方が補償範囲が広く書かれていたというものだった。資料の作成間違いは仕方がないことだ。完璧にするにはチェックを強化する必要があり、保険料が上がってしまうかもしれない。ただし、「本状をもって保障内容に変更はありません」ときっぱり断言してしまっていたのが気になった。
保険業界の常識としては約款がすべてであり、他の資料は関係ないということなのだと思うが、契約者には業界の常識は関係ない。これなら客に誤った情報や過大広告を故意に流しても、公正取引委員会が気付かない限りは「うそでした、ごめん」で済まされるということになる。「今回に限っては誤って広告した範囲も補償します。請求漏れがあったらお問い合わせください」ということであれば手紙一通でもいいが、その逆なら一方的だと思う。