実況で番組を壊すNテレビ

セ・リーグクライマックスシリーズ第2ステージ。第1戦はNテレビで第2戦はテレビ朝日
テレビ朝日は、ワンセグで見た場合の得点表示が大きい。字幕で見ればわかるようなイニング数やカウント、ランナーの有無を執拗に連呼するアナウンサーはいない。解説者にもゆっくりしゃべらせる。取材してきたコメントを得意がって披露しないし、掛布さんが出てきて「ここでー、気持ちというものが」なんて言わない。
Nテレビは、全部語ってくれるので映像を見る必要がないと思って画面から目をそらしていると、掛布さんは「今の***クンの走塁はすばらしいですよ」などという。Nテレビはラジオ放送を目指しているのだから、何が素晴らしいかは口で解説してくれないとわからないが、「素晴らしい」ばかり3回も言って解説してくれない。放送席にいる掛布さん以外の人はどこが素晴らしいのか尋ねてあげない。自分がしゃべる時間が削られたと思っているのだろう。
アナウンサーは、映像の表現力を信じていないからしゃべり続けるわけで、優秀なスポーツ・カメラマンに失礼だと思う。
一番許せないのは、うるぐすのようにゲームの分岐点を決め付ける*1ことだ。解説者が試合後に分析して語るのはいいが、Nテレビのアナウンサーには決定的場面の認定権があるように語る。最後までひいきの勝利を信じて観戦する人や、自分で分析したいと思っている人にとっては許せない愚行である。
Nテレビは、東京ドームの地上波放映権をテレビ朝日に譲渡してほしい。G+は系列局のアナウンサーを呼んできて淡々とやればよい。

*1:なお、試合後に江川さんの番組で試合のポイントを語るのは、正しいかどうかはわからないが、少なくても腹が立ったりはしない。