上位機種のビデオ

 最近はカタログだけではなく、取扱説明書もPDFファイルでダウンロードできる。もし買おうと思うのであれば、インターネットで入手してみるといい。中身を理解しなくてもいい。

説明書が分厚い

ことだけ確認しておこう。数年前の4〜5倍はある。
 上位機種では、ハイビジョンから地上波アナログ、CATVまで多種多様な放送にフル対応。テレビと操作信号を連携するし、電話回線やインターネットにもつながる。対応するディスクの種類も増える一方。受信波・接続機器・ディスク・録画方式*1の組み合わせによってできることとできないことが微妙に異なる。だから解説が複雑になっていく。
 なにより複雑なのは録画フォーマットである。長期保存する映像は、どこにためたらいいのだろうか。ブルーレイは、登場したばかりだと思っていたら、REのバージョンが2.1になっている。長い間残したいがゆえ高品質にとろうと思って買った人がいるはずなのに、もう規格に変更が入っている。デジタルで録画するようになったら、機械を乗り換えるたびにダビングを続けても劣化せずに残せるはずだったが、著作権の問題で制限されている。DVDは規格が乱立したが、もはや高級機種では過去の互換性確保のための対応になっている。新旧のビデオを接続して、ハードディスクの中身を移植できるような機能は開発されないのだろうか。パソコンの外付けハードディスクならばほぼ標準機能になっている。
 もう少し機能がすっきりして、長期間残すフォーマットが定まってくるまで、ビデオは待ちである。少なくても、値崩れが始まっていない新世代ディスク対応機を買って長い期間使おうというのはおすすめできない。

  • もう都市部では地上波アナログは不要。初期設定で地上波アナログを使えなくする機能があってもいい。その分、地上波デジタルチューナーを2つ搭載してほしい。
  • 電話回線とブロードバンド接続は一元化できないのか。AV機器間の接続も、LAN経由に統一したらすっきりするはずだ。
  • 最上位機種ならば、ハードディスクはもう少し大きくなってもいいと思う。
  • ディスクのフォーマットはもう少し淘汰が進んだ方がいい。

これらが整理されたら買いだ。
 地上波デジタル移行期にこのような状態でいいのだろうか。メーカーは、今後の移行まで含めて製品開発してほしい。

*1:DVDには、DVDビデオ規格方式とDVDビデオレコーディング方式がある。この名前を聞いただけでは一般の人には違いがわかりにくい