ハードディスク

 2006年秋のハイビジョンDVDレコーダーに搭載されているハードディスクは最上位機種で500GBだった。Panasonicのカタログには、録画時間約63時間とある。
 2007年春のカタログだと、最上位機種は1TB、録画時間は約127時間になった。あまり容量の大きいハードディスクを搭載してしまうと次世代DVDの売れ行きに影響があるはずだが、それでも倍の容量の機種を出してしまった。来年は1.5TBだろうか。いや、2TBかもしれない。
 ディスク容量が増えるというのはいいことばかりではない。ディスクに情報を書いたり消したりしていると、ディスクの中身の整理が必要になってくる。整理をしなくなると情報の出し入れに時間がかかる。パソコンの場合は利用者に手動設定をさせたりするのだが、家電製品はどうしているのだろうか。うちのカーナビは最近起動時間が長くて困る。たぶん情報がぐちゃぐちゃに書かれているのだろう。
 ハードディスク内蔵カーナビは、ディスク容量が増えてこれから何を収録するのだろうか。「音楽が何千曲入ります」と言われてもピンとこないし、そんなにいらない。多少高価になってもいいので、メモリーを利用したディスクレスモデルに移行してほしいものだ。今年の新製品発表はまもなくだから今更仕様は変えられないだろうが、来年はぜひとも。
 あらかじめ釘を刺しておく。ドライバー視点のマップを実写や写真、ポリゴンにするなど、増えた容量を変な使い方をしないでほしい。地図の正確性や、コンテンツ更新料の安さで競ってほしい。高級機種で、いたずらにコンテンツに付加価値を付けて価格を維持すると、みんなで低価格機種になだれ込むだろう。