駐車監視員

 駐車監視員が民間業者だと、自社提携の駐車場に誘導する可能性があるとの報道がある。
 でも、某県の某旅券事務所は写真を持っていくと難癖をつけられ、事務所の警備員に誘導されてインスタント証明写真撮影機で撮らされる。自動車免許センターの交通安全協会もしかり。官業の周りで商売している人なんていくらでもいるではないか。
 そんなことより、片道2車線の幹線道路で、たった1台で1車線規制を作り出している車とか、流れの激しい交差点に堂々と止めている車とか、朝の路線バス専用レーンに止めている車とか、「わざわざそこを選ぶことはないだろう」と百人中百人が思うような肝心なところが取り締まれていない。駐車車両が密集して通り一面埋まっているような所なんて、見通しが悪くなるなどの弊害はあるものの、はっきり言ってあまり迷惑ではないのである。3kmのろのろ走って、ふと渋滞の先頭に来たら駐車車両1台・・・このような駐車車両渋滞こそが社会にとって最も曲者だと思う。渋滞は大気汚染の原因だし、ストレスもたまる。運送業者に同情的な報道が目立つが、配達先が近くにあろうが、運送業者も交通の要の場所には止めてもらいたくないものである。
 ところが、民間は効率重視だから、3km見回りしてたった1台しか止めていないような所は監視をやらないのである。ノルマ重視の警察官のみの時代と何ら変わらない。作業効率を求めて、改善効率が下がるようではいけない。