通勤電車のドア

先日、満員電車に乗っている途中でドアを閉められた。体に当たったが特にけがはなし。遅延防止のためには仕方がないかなと思った。何事もなかったかのように発車した。
次の日、大人にだっこされた幼い子供が足を戸袋に入れてしまったのを見かけた。大泣きしているので機嫌が悪い子供がいるのかなと思ったら、ドアは完全に開いている状態なのに足の甲までまるごと引き込まれている。非常停止ボタンが押され、駅員が駆けつけた。
昔は「閉まるドアにご注意ください」というアナウンスがよくあったが、閉まるときの安全技術は進んでいる。しかし、ドアは緊急避難時のことを想定すると、開ける動作をしたらできるだけ早く開けなければならない。また、開ける動作を途中でやめるのは危険だし、車掌やセンサーはとじ込みの可能性を今のところ検知できていない。
路線バスの後ろ扉は、扉付近に立つとセンサーが検知して警告音が鳴る。開かないこともある。しかし満員電車に同じセンサーを設置したらドアは警告音が鳴りっぱなしとなり、二度と開かなくなるはずだ。
どうしたらいいか。「開くドアにご注意ください」のアナウンスは過剰だし、今回のように子供を抱えた親はなかなかリスクに気づかない。今の対策はドアに貼られた子供向けのシールと、ピンポン、ピンポンというアラームだけ。
親子に対して具体的に教育したほうがいい。

  • 子供は戸袋を避けて通りましょう
  • 子供はドア付近に立たないようにしましょう