親書を返送

韓国が親書を返送するというが、返送するという行為にどういう意図があるのか。
韓国政府は専門家の意見も聞いて決めたというが、専門家も含め、何を考えているのだろうか。反論するのも受け取らないのも返送するのも主張としては同じ効果を持つと思うが、韓国は反論するのは紛争を認識で、返送するのは紛争を認識しないの意味になるという。
内容が誤っていると指摘しているのだから、内容に納得しないという意思表示はその指摘だけで十分であり、そこにいったん受け取った親書を添えたということは「単なる指摘ではありませんよ」という別の意味合いがこもっているはずである。返却を拒否されて書留で送ったというからなおさら意味深い。

  • 対話をしたくない
  • 対話はもう終わりである
  • お前、正気か

どれにあたるのかわからないが、そんなことを言っておきながら「紛争していない」というのはどういうことだろうか。野田総理が言うように「どうしちゃったんだろう」としかコメントしようにない。
韓国側が紛争にしたくないのであれば、受け取った上で「内容はこのような趣旨でしたが、何かご都合があってこのようなことを言っているのでしょう。いちいち反応しません」と記者会見で述べればよかったのだと思う。問題は存在しないと言っている側が怒ってくれているのでこちらとしてはありがたい。
野田総理の「どうしちゃったんだろう」も踏み込んだ発言だと思うが、さらに踏み込んでみてはどうだろうか。「韓国政府はこの件で争いたくないし、日本の考え方は不当だが話し合いたくないとおっしゃるのであるならば、つまり、日本の主張を黙って受け入れるということになる。韓国国内の説得は厳しいと思われるが、すばらしいご判断をなさった。日本政府は心から敬意を表するとともに、韓国側の誤解を解き、歴史との整合性が図られた正確な事実を心から共有していただけるよう説明に努めたい。」