鉄道会社の縦割り体質

白金高輪から先は南北線

FacebookTwitter東京都交通局のアカウントができた。
Facebookに以下の投稿。

東京都交通局UQコミュニケーションズ株式会社は、都営地下鉄の駅構内においてWiMAX無線設備の設置工事を進めているところですが、本日から都営三田線のすべての駅構内及びトンネル内でWiMAXサービスをご利用いただけるようになりましたので、お知らせいたします (以下略)

そんなわけがないと思ってUQコミュニケーションズのプレスリリースを見たら、三田駅-西高島平駅間とあり、本文にも「一部を除く」とある。
白金高輪-目黒間は東京地下鉄又は東急電鉄であり、東京都交通局の管轄ではないため、都は無線設備工事を通信会社にさせる権限がない。
Webサイトの東京都交通局プレスリリースでは、

駅構内及びトンネル内(押上、目黒、白金台、白金高輪新宿線新宿駅を除く)

となっている。つまり、トンネル内は除外対象になっていない。プレスリリースとして不正確である。
東京都管轄のエリアのすべてではあるかもしれないが、どの社局の管轄なのかどうかは乗客には関係ないことである。三田線すべてと言われたら普通は目黒-西高島平である。東京都交通局は、

よく見ろよ、白金高輪や白金台の駅看板は三田以北とは少しデザインが違うだろ? ここは南北線なんだよ。
三田線って書いてあっても路線図では重複路線になっていても、ここはメトロなんだよ。空気読めよ!
え、目黒? 目蒲線だった頃からここは東急なんだよ。それくらい分かってほしいな。

と言いたいようである。

シームレスな情報提供を

SuicaPASMOによってシームレスな鉄道網になっているし、直通運転も充実しているにも関わらず、自社管理施設を1mでもはみ出ている乗客は自分たちの客ではないのである。都営新宿線新宿駅の客は京王の客。浅草線押上駅の客は京成の客。考え方は他社も同じ。だから東京都交通局にとっては三田駅-西高島平駅都営三田線のすべてなのである。
他者との接続駅において、他社の案内がいい加減なことはすでにこのブログでもふれている。かつて東武押上駅の案内表示は「東武伊勢崎線方面」であった*1東武押上駅スカイツリー前>の客はメトロの客ではない。三田線白金高輪駅の客もメトロの客ではない。京急線泉岳寺の客は京急の客ではない。いずれも、どの会社の客でもないのである。
半蔵門線が路線図に直通運転先の駅番号を掲載するなど、接続路線情報の充実に向けて努力している部分も認める。一度あらゆるサービスを見直してほしい。猪瀬副知事が九段下駅の「バカの壁」を撤去しようとしているが、メトロ・都営地下鉄一元化に限定しないでほしい。東京の地下鉄の経営が一体になればいいだけではなく、首都圏のJR・私鉄・地下鉄において接続、隣接する路線については自路線と同等に情報提供してほしい。

  • 合わせてほしい
  • やめてほしい
    • 直通先の地下鉄を灰色で表示する (JR)
    • 直通先の種別を路線図にすべて表示しない (東西線*2、JR中央・総武線)

*1:現在は北千住 南栗橋方面に書き換えられている

*2:東快って、何なんやねん