深夜営業

夏の電力需要を考えると、首都圏では深夜電力を活用せざるを得ないのだと思う。
場合によっては、夜働いて昼寝るライフスタイルを選ぶ人や企業も出てくると思う。コンピューターやネットワークを使っていて、どうしても業務中に停電されたら困る人はいる。また、計画停電にかえて総量規制が適用されるならば1日2交代、3交代にせざるをえない。
ところが、貯められない電力を夜間に節電しようとする動きがある。大手スーパーやドラッグストアが営業時間の短縮を決めている。夜に行動したくても店が開いていなかったら困る。なぜ時短なのか、計画停電対策で従業員を安全に帰宅させるのが目的なのだと思われるが、表向きは「節電」を謳っているところに違和感を感じる。
深夜のネオンが消えると気分が落ち込むという意見があるが、深夜のネオンはこの際に改めてもいいかなと思う。もう少し、夜を夜らしく、星空観察もしやすい街にしてもいいかなと思う。商店のショーケースの蛍光灯も、なくてもいい。
ただし、閉めてしまうのはやりすぎである。営業を短縮したら、短縮した時間帯に本来来店したかった人は夕方に来店することになる。そこは春の電力ピーク時間帯である。計画停電の元凶はピーク時間帯が存在することである。節電に協力すると言っておきながら、実は計画停電を誘発しているのではないか。
本当に節電に対応した営業時間にするなら、春は22時から16時まで、夏は22時から10時までの営業にすべきである。深夜時間帯の営業短縮は意味がない。
夜に生活をシフトすることがよいことだとは思わないが、緊急時だから仕方がない。