電車が止まった

電車に乗っていたら、行く先で人身事故があって、運転抑止となりました。発車のために一度閉じた扉が再び開きました。
事故が大きくなかったこともあるのでしょうが、現場で後片付けを素早くやってくれて6分後に抑止解除となりました。しかし、時間を取られたこととは異なるものでストレスがたまりました。

  • 後からやってきて、何事もなく発車していく反対方面の電車
  • いつ再開されるかわからぬまま、後から来る乗客が押し寄せ続ける圧迫感
  • 大音量で同じ内容の放送を繰り返す車掌

せめて、後片付けが長引くのか長引かないのかを最初に言うべきだと思います。「ご乗車のまま、そのままお待ちください」という言葉で早期の再開をほのめかすのですが、乗客の利便のために代替交通手段を選ぶか判断する情報を与えているというよりは、高い乗車率の車輌からホームに人が流れ出したら困るという鉄道会社側の論理が全面に出ている感じがして好きになれません。

運行情報にひとこと

そこで、携帯電話を使って運行情報を見ると、無神経に

平常運転中

という表示が返ってきます。6分だと、情報システム上は情報掲示範囲外です。そこで、例えば3分程度の遅れで緊急運行情報を公表するなど、情報の品質を上げてしまうと、より多くのアクセスがWebのコンピューターに集中してしまいます。アクセスを受け付けるためにはITの追加投資が必要になります。きっと、平日は毎朝高負荷になるのではないでしょうか。だから、10分以上や30分以上の遅れを掲示するだけでいいと思います。
だからといって、平常運転という表現はセンスがなさすぎます。「○分以上の遅れの情報は入手していません」を略して「平常運転中」としているようですが、公共系の道路交通情報センターでも「大きな事故や渋滞の情報は入っていません」「概ね順調」という無難な言葉を選んで使っているわけです。
車掌の車内放送を「大音量で同じ内容の放送を繰り返す」と前述しましたが、遅れが日常茶飯事で彼らの言葉に心が込められていないとはいえ、乗客の苦情が恐くて必死なさまが伝わってきます。特に、夜間帯は終バス*1を逃す人や、酔っぱらいがいますから真剣です。なのに、Webでは平常運転中。現場との乖離を感じます。

*1:終電は乗り換え駅で接続してくれるからあまり問題ない