JRのネット予約でトラブル続出 他社で切符受け取れず

 2006年7月24日の朝日新聞記事より。
 JR他社のエリアで、ネット予約した乗車券の発券が受けられない・・・国会が国鉄の分割を決めたのだから仕方がないではないか・・・とも思うが、乗客サービスとして問題がある状態を放置しているのはよくない。
 そもそも、NTT「東日本」「西日本」、NEXCO「東日本」「中日本」「西日本」も意味がわからない。なぜに地域分割が必要なのか。
 金融には、三菱東京UFJ銀行のような統合の最終形みたいな金融機関もあれば、埼玉りそな銀行のように再分割しているところもある。ますます意味がわからない。今更与党を説得して、再統合案を可決させるのは難しいし、一部で完全民営化してしまった会社もあるから、せめて統合しなくても利用者に不便を感じさせないようにしてほしい。
 JRに話を戻す。そのうち、JR東日本Suicaと提携社のSuicaJR西日本ICOCAは微妙に利用可能エリアが違う*1ことも問題になるだろう。私鉄やバスの互換カード参入でますますわけわからなくなる。現在は利用可能圏が首都圏・仙台・新潟・関西と分かれているため、連続乗車ができないが、JR東海も参入して利用可能エリアがつながったら大問題になるだろう。
 東海道・山陽新幹線エクスプレス予約は、JR東海と西日本が提携していてよい。品川-新神戸を往復するなら、携帯電話からの予約で品川でも新神戸でも発券できる。ところが、困ったことに首都圏では新幹線停車駅以外では発券を受けられない。せっかく新幹線料金がネットで安く買えても、都区内の料金は新たに発生してしまう*2。今まで通りの料金で乗るには、

  • JR東日本のネットサービス(えきねっと)を利用する
    • 行きに帰り分の発券を受ける必要がある、帰りの特急券の予約変更ができないなど、エクスプレス予約に比べるとかなりサービスが悪い。
    • 帰りが自由席の場合は、これでもいい。始発電車が多い仙台→東京なら文句も出ないだろうが、京都→新横浜のような場合はやはり指定を確保しておきたいと思うのが出張族の本音。
  • 特急券(指定券)は料金はネット、乗車券はみどりの窓口または長距離用券売機とする
    • かなりの手間になる。
  • ネット予約をあきらめる

ということになる。
 本州3社は、自動券売機のクレジット・カード発券(ネット予約発券)対応で提携すべきである。そのうち、ストアーフェアICカード乗車券のチャージでも連携してくれればなおよい。

*1:PiTaPaエリアでは、ICOCAは使えるがSuicaは使えない。「大阪出張が多い」かつ「チャージは券売機でしか行わない」というのであれば、首都圏在住でもICOCAの方がいいのではないかと思うことがある。また他カード圏内においてはキャッシュレスのチャージや明細出力にも制限がある

*2:帰りは、東京都区内行きの切符なので都区内まで乗れるが、行きは新幹線駅までの近距離切符が必要。例えば、上野と大阪を往復するとき、上野から東京への料金が別途必要。新大阪から大阪、大阪から新大阪、東京から上野は、新幹線の乗車券に含まれるため、すべて別料金不要