現実になってしまいましたね

 東証のプログラムにまたミスがあったそうです。
 昨年、フィクションを書いた*1のですが、このときは東証のコンピュータの信頼性が問題になるとは思っていませんでした。
 絶対のコンピューター・システムというのはないのですね。株式市場に限らず、日常生活の中でも突然ある日○○が止まるかもしれないし、★★が使えなくなるかもしれません。
 明らかにテスト不足ですね。ただ、テスト不足といってもいろいろなものがあります。誰かがテストをさぼったかもしれませんし、イレギュラー・ケースの想定が少なかったかもしれませんし、本番の構成ではないと再現しないテストを、テスト用のシステムでしか行わなかったのかもしれませんし、テストそのものは計画されていたのにコストや期間の問題から省略を命じた者がいたかもしれません。今回の原因が何かは知りませんが、コンピューターの技術者や発注者のわずかなミスで莫大な損失が発生しまうのは大変恐ろしいですね。
 東証は、

コンピューターの信頼性に関する情報開示を行った方がいい

と思います。ただ、信頼性の検証にはお金がかかるでしょう。重要インフラのIT調達コストは今後上がるかもしれません。