WindowsからLinuxへ

 使っているLANではWindows 2003でファイル・サーバー兼プリンター・サーバーを実装してきたが、ファイル・サーバーのディスクが手狭になり、旧型ゆえ騒音も大きかったので、この際、ネットワーク対応型のハードディスクに交換することにした。BUFFALOのHD-HLAN160を採用したが、ハードディスクの中ではLinux OS上でSambaサーバーが稼働しているようである。WindowsからSambaへの置き換えが無事終わった。
 設定ソフトはWebブラウザで動かすし、ユーティリティ・ソフト(便利ソフト)はWindowsクライアントで動かす。よってユーザーであるわたしは、Linuxであることをほとんど意識しない。これまで、共有フォルダの配下に別の共有フォルダを作っていたのが実現しなくなったが、あまり気になる制約ではない。ファイル名のダブルバイト文字も文字化けしない。
 心配なのは、ネットワーク対応ハードディスクが故障したとき。HD-HLAN160には、別のUSBハードディスク(HD-250U2)*1を接続して、そこにバックアップを取ることにしたのだが、HLAN160のネットワーク機能が故障したとき、Windowsからファイルが読み出せないのではないかということ。BUFFALOの推奨通り、ファイルシステムEXT3形式を採用したが、この形式ではWindowsに接続しても認識しない。Windowsにフリーウェアを導入すると接続できるらしいが、日本語ファイル名が文字化けする問題があるらしい。読み出しのためだけに1万円かけて有料ソフトを買うのはおもしろくない。また、ディスクの断片化はWindowsファイルシステムほどはしないだろうが、やらなくてよいのだろうか。
 BUFFALOは、説明書にてバックアップの方法はきちんと説明しているが、リストアの方法をきちんと説明していない。*2リストアは環境によってやり方が異なることや、主要な事例について、バックアップよりも多めに紙面を割いて説明すべきである。BUFFALOに対するやや好感度が下がった。ただし、それ以外はおおむね満足である。何しろ騒音が小さいのがいい。

 こうして、全世界でWindowsサーバーのシェアが低下していっている。

*1:数字はディスク容量(GB)。あえてバックアップ先の容量を大きくしたが、たぶん次期の買換えの時はHLAN160も250U2も同時に置き換えるのだろうな・・・

*2:世の中には「データ保護にはバックアップが有効」と思っている人が多いが、正確には「データ保護にはリストアが検証されたバックアップが有効」なのである。バックアップができるならリストアは当然できると勘違いしている人が多いが、実はリストアはバックアップよりもはるかに難しいのである。Windowsが動いているときのバックアップは多くの人がひとりでできるが、OSがうまく起動しなかった場合のリストアは、お金をもらって仕事をしているエンジニアでもたまにできないことがあるから驚かされる。