札幌市営地下鉄

2018年9月7日は北海道で道内観測史上最大の地震が発生。現地で人命救助やライフラインの復旧にあたっている人々のご苦労に感謝したい。
少し前に札幌市営地下鉄に乗った。駅の案内表示が東京では見かけなくなった古いフォントで懐かしい感じがしたが、東京よりも進んでいるなと思ったことがあった。
上りと下りとに同時に列車が進入するとき、同時にアナウンスしないのである。自動放送が順次アナウンスするように制御されている。
東京だと、ホームが複数あると、ホームごとに駅員が立っていてマイクで各々が何やら叫んでいる。誰も聞いていないので、絶叫はカラオケボックスに行ってやってほしい。停車中の車内放送と、ホームの案内が同じことを言っていることがあるが、ひとりで十分である。それらにたたみかけるように自動放送がかぶって何を言っているのかさっぱりわからない。わたしは聖徳太子ではない。ひとりずつしゃべれと言いたい。

札幌を見習え。

聞きたい人だけ聞けるようにしてほしい

はっきり言ってほとんどの放送は役に立っていない。電気の無駄だ。しかし本当に聞きやすくて有益な情報だったら聞きたい人は多いのではないか。
誰もがスマートフォンを持てる時代だ。聞きたい人だけ聞けるようにしたらどうだろうか。最近はインバウンドも増えて外国人が路線図を持って迷っている。持っているのは日本語の地図だし、とてもかわいそう。
目の不自由な人はスマートフォンを使わないかも知れないが、通信機能のある端末を持ってもらえば、駅の通路で鳴り響いている「ポーン」という誘導音ももっと丁寧な案内にできる。トイレでは「男子トイレは左側手前です、女子トイレは右側奥です」という音声誘導があるが、見えない人に対して手前ってどこだよと思ってしまう。男子トイレと女子トイレを同時に使う人はいないのだから、男女設定しておけば自分の性別の分だけイヤホンで聞ければ便利ではないか。「あと3m」「あと1m」「はい、ここを右です」という方が親切だ。