2014年4月1日増税に伴うのりもの各社の運賃改定が認可されている。
以前、大都市の路線バスで均一料金が200円から210円になったときも残念だったが、ICカード乗車券が普及したので、わずらわしさは少なくなった。
今回残念だったのはJR東日本(首都圏地区)のライナー券料金が500円から510円に変更されること。
ライナー券は今なおホームやコンコースの券売機で発売する路線がある。今までは五百円玉があればそのまま、千円札なら五百円玉1枚のおつりで良かった。実際、千円札の利用が多いようだ。今後は五百円玉と十円玉があればそのまま、または、
千円札だとおつりが9枚
である。発車間際の券売機にできる行列が伸びることは間違いない。
同じくJR東日本の普通列車グリーン席は、これまで車内料金が1,000円(平日車内料金、50kmまで)だった。Suicaの方が安いのにグリーンアテンダントに千円札をちらつかせている人がときどきいるが、今後は千円札だけでは乗れない。横着するくらいだから、そういう人はたぶん小銭を持ち合わせていない。千円札を2枚出したときのおつりは8枚である。グリーンアテンダントはあらかじめ束ねて持ってくるのだろうが、検札時間が長引くだろう。
東日本のライナーやグリーン車はもともと速くない。乗客は速さにお金をだしているわけではない。わずかな料金差よりも支払いっぷりも含めた全体の快適さを求める客向けに営業をしているわけだから、600円とか1,100円にしてしまえばよかったのにと思った。なお、地下鉄は一日乗車券の料金を据え置いている。前回値上げで100円単位ではなくなってはいるが。距離別料金ではない商品はひとつ残らず課税転嫁しなければなないということはないと思うのだが、一律平等にということであれば仕方がない。とはいえ、
ライナー券は、早くSuica対応にすべきではないか。