渋谷駅

東横線が来年地下化される。銀座線との乗り換えが不便になり、銀座線の乗客が半蔵門線に流れる可能性がある。すると、今でも飽和状態の半蔵門線ホームがパンクするような気がする。朝、銀座線には始発電車というアドバンテージがあるが、大深度から高架駅まで登るのは大変だ。
銀座線ホームは渋谷駅前再開発で東に移動するようだが、それでも根本的な解決にならない。
東急はこれまで何もしてこなかったわけではない。首都高速国道246号線の下に埋めてしまったため、田園都市線の分岐線を造るという発想は難しかっただろう。そこで大井町線に流すことにしたが競争力がない。ただし、渋谷を再開発をするというなら話は変わってくる。代官山-渋谷間を工事できるなら、池尻大橋-渋谷間をやってもよかったのではないか。田園都市線のホームを増設すべきだったと思うが今言っても遅い。
これから取れる対策は少ない。ひとつは、表参道で千代田線に乗り換える乗客を明治神宮前に流すことである。表参道駅のコンコースはラッシュ時のみならずいつも混んでいる。多くは半蔵門線と千代田線の乗換なのだろうが、銀座線渋谷行ホームにも少なからず並んでいる乗客がいるので東横線に乗るならば明治神宮前で乗り換えてもらうようにする。
ただ、そのためには次のような工夫が必要である。

  • 朝の上り電車は渋谷駅で時間調整しない。残り1駅行くだけなのに2分3分止まってしまうと降りてしまう。
  • 定期券は渋谷-表参道間において、どのルートで乗ってもよい取り扱いとする。行きは明治神宮前乗換でも帰りは渋谷乗換で始発電車で帰りたい客もいるだろう。取り扱いを変えなくても半蔵門線経由ならば途中改札はないが、公式に認めたほうがいい。

あとは目黒線日比谷線などの迂回ルートを魅力的にするしかなかろう。
山手線・埼京線との乗り換え客は減ると思われるので全体として乗り換え客がどのくらいになるのかはやってみないとわからない。ただ、地下鉄利用客とJRとは全く関係ない。JR東海道線との競争のために、通勤客を危険にさらすべきではない。