郵政民営化

 すっかり話題にならなくなりましたが、民営化の日は近づいています。
 あらかじめ言っておきますが、民営化の前後におけるテレビや新聞・雑誌への広告に注目です。万が一、東京メトロみたいにイメージ戦略に走るようならばがっかりです。
 「ぶっ壊す」と首相が連呼して決めたことですが、今日、郵政公社がアピールすべきなのは

変わらない

ということです。今だってだいぶ民間委託とアルバイトがかかわっているから変わらないというのでは説明になりません。携帯電話事業はどんな会社がやってもいいですが、郵便には信書があります。小泉さんの「民間でもできる」という説明は的を得ていません。民間でも「きちんと」できるかが問われています。
 もちろん「国営だからうまくできた」ということは誰にも証明できませんし、真実かどうかは永遠にわからないでしょう。ただ「これまではうまくできていた」というのは事実のようです*1。今回は民営化ということですが、経営の仕組みを変えても品質が変わらないという決意と具体的施策が必要なのです。また、これを積極的に説明していただきたいのです。新しいことをするというアピールは品質維持を社会的に認められてからでも遅くありません。何しろ完全民営化は10年後なのですから。
 公社化で取り替えた看板と制服をまた取り替えるそうですね。そんなことばかり話題になるならば、何のための民営化なのかと言わざるをえません。
 懸念点は国会で与野党の反対派が主張していたことを振り返ればかなり網羅されているでしょう。もっと必要なことをアピールしてください。

*1:国家の策謀で配達事故が隠蔽されていたということであれば別ですが