先日利用した高速道路の出口。レーンが5つあって、ETCレーンは2つあったが、左から順番に1〜5とすると、
1: 一般
2: ×
3: ETC
4: ×
5: 一般
となっていた。もちろんETCですーっと通る予定だったが、近づくにつれ、3番レーンがETCから
×になってしまった。
ETCレーンで1台立ち往生している。普段は一般レーンに1台止まっているかどうかという交通量に見えたが、ETCレーン封鎖のおかげで1つのレーンに列ができてしまった。
一般レーンは2つではないかって? そうではない。
ETC普及に伴い、ETC/一般併用レーンが減らされたことは有名だが、もうひとつ隠れた変化がある。それは料金収受員の削減だ。この日は料金所に2人しかいかなったようだ。この2人でなんとかしようとすると、2つのレーンのうち1つのレーンを閉じた上で、立ち往生の自動車の対応をしなければならない。それゆえ、5番も「×」になってしまった。
仕方がないので1番の一般レーンに並び、ETCのカードをETC車載器から取り出して渡す。文句でも言ってみようかと思ったが、収受員を責めても意味がないのでやめた。
高速道路会社にとってのETCは、
- (全体としての)渋滞の解消
- 収受員の作業効率向上と人員削減
- 現金取り扱いの手間削減
であり、個々の利用者が「いつでも」ストレスなく通るということには興味がないらしい。利用者のためのETCだと主張したいならば、閉鎖しているETCレーンの1つを常時開けておいたらどうだろうか。
それができない理由がわからなくもない。ETCレーン3番と4番をETC専用として開けたら、4番に何かあったときに1番の収受員は3番レーンが開いているがゆえすぐに駆けつけられない。5番の収受員は一般レーンの作業で忙しいかもしれない。大規模なところであれば収受員用の歩道橋や地下通路を作るのだろうが、地方の高速道路ではそれは過剰投資である。
しかしこれは、レーンの設計ミスである。2番と4番を一般にし、1番と5番をETCにすればよいのだ。交代のときだけはETCレーンを徒歩で横切らなければならないが、1番と5番が一般レーンであっても両脇に事務所があるわけではないだろうから、ETCレーンを通るのは同じである。なぜ、中寄りのレーンをETC設備を付けたのか。ETCが今後は主流になるから中央がいいと思ったか?
考えが甘い!
当初は、ETC/一般併用レーンがあったから、1台の間違えで全員が迷惑を被ることはなかった。しかし、併用レーンは速度の異なる車が走るから危険ということになったのか、一般レーンとETCレーンは分けられることになった。しかし、ETCレーンがしまっている時は、収受員の判断で即座に併用レーンに切り替えるようにはできないのだろうか。ただ、切り替えるとやはり危ないのだろうか。