東武伊勢崎線

 なんでがんばって半蔵門線とつなげたんだろうね。
 北千住駅の混雑緩和、東武沿線からの機動力の向上、浅草の集客力沈下に対する伊勢崎線南部の活性化・・・ 意味ありげにも見えるのだが、東武鉄道にとっては新線を作って営業キロが増えたのに駅の収入は上がっていないでしょ。
【変わらないじゃん】

  • 草加 - 大手町
    • 『開通前』 草加 - 北千住 - 大手町 430円
    • 『開通後』 草加 - 曳舟 - 押上 - 大手町 430円

【増収になっているかな】

【ちゃんと徴収できていない?】

三越前の場合は、運賃計算をすると690円になるのだが、パスネットで改札を通過した場合、経由によって料金が違うという判別が本当にできているのだろうか。銀座線と半蔵門線は改札口が違うから両方実際に乗ってみないとわからないが、本当のところはどうなのか、誰か教えてほしいものだ。
 ここまでではまだあまり差がわからないかもしれないが、これが北千住になると一目瞭然。

運賃計算をすると東武線経由の本当の運賃は350円になるが、パスネットで乗ると190円になる。

改札機は東武線経由で計算してくれないもの。

北千住駅では日比谷線と千代田線と東武伊勢崎線改札内でつながっているから、改札機は乗客がどの電車に乗るかを知らない。降りるときには最短経路の運賃を差し引くだけ。たぶん東京メトロだけの運賃を取るのではないか。
 草加など、上の3つの例はもともと東武の客だが、北千住発着の場合はもとは地下鉄の客だったわけで、これの人たちは新たに東武の客になったのにもかかわらず東武にお金を払っていない。何年もかけて工事して、毎日人を乗せているのに、増分費用を回収できていないような気がするのはわたしだけだろうか。
 最後に、東急の直通車輌に乗ると、東急-東京地下鉄-東武の路線図が貼ってある。東急田園都市線と地下鉄半蔵門線が1本でつながっているが、東武伊勢崎線日光線までつなげるとあまりにも停車駅が多すぎて紙に入りきらないらしく、隅に寄せて書いてある。東急は、地下鉄と東急こそが一体の運営をしていると言いたげである。実際、東武線直通便は、地下鉄・東急のダイヤに合わせるため、

その結果として、全然、速くない。どこが急行なの....

座って都心に行けますというだけなんですよね。中途半端な新線である。

*1:JR総武線の切符はJRの駅で購入するゆえ、東武の収入にはならないという仮定

*2:JR総武線の切符はJRの駅で購入するゆえ、東武の収入にはならないという仮定