荒川静香さんがさらされている その2

 荒川さんが仙台でパレードをしたらしい。ニュースで見た。
 荒川さんは芸能人じゃないぞ。2月27日に

帰国後も公共の場所で写メールをとられまくるのではないか。

と書いたが、予想通り、群衆はみんなで写メールを撮っている。栄誉県民を見に来たのか、カメラの腕を競いにきたのかわからない。
 これだけ写メールがはやっているのに、カメラマンが大量失業しているという話は聞かない。プロの写真の需要が減っているわけではないとすると、素人がみんなで写真を撮り始めたということだ。
 携帯電話を学生時代に持ち、携帯電話を遊びの用途に使い始めた最初の消費者層は団塊ジュニアの世代。彼らは就職し、結婚し、同級生とも遊ばなくなる。次第に写メールではなくて、子供の運動会でビデオカメラを回すようになると思っていた。ポケベルだって、ゲームウォッチ*1だって、遊びで使うユーザー層がいなくなると潮時であるから、写メール文化もあまり長続きしないと楽観していたのが、今日のニュース映像は

まあ、なんと写メール族の年齢層の広いこと!

若者から主婦らしきおばさま*2まで、多種多様。「カメラ小僧」という言葉はどこに行ったのか。この悪習はしばらく続くとみた。
 300万画素あっても、プロの画像にはかなわない。手ぶれもするし、連写もできない。そんな下手な写真を集めてどうする。

せっかく沿道まで来たなら液晶画像ごしではなくて実物を見た方がいいのではないか。

シャッターを押すという行為にはまっている中毒。有名人を見たら写さなければならないと思う自己脅迫感。写真が欲しいのではないんだよね。写真撮影という行為に満足しているだけ。

路上禁煙条例に続き、路上写メール禁止条例を期待。

 早く、この狂った流行がすたれてほしい。見苦しい。

*1:懐かしいなあ

*2:なぜか、おじさまはあまり写メールしないんだよね。パレードの時間が昼間だったからだろうか