本人拒否率100%

 自分のパソコンで使っている指紋認証が通らなくなった。
 機械が壊れたわけではない。

指の皮膚がちょっと荒れただけだ

面積にして5mm四方分くらい、指紋の波形が乱れている。
 指紋認証装置を使うと、ユーザーIDとパスワードを入れなくてもWindowsのログオンができて便利である反面、指が使えなくなると逆にログオンできなくなってしまう。説明書によれば、あらかじめ複数の指を登録しておけば指をけがしてもログオンができるということだった。
 しかし、ログオン操作が簡単すぎるところに落とし穴があった。指紋認証を使う前は、キーボードを見なくてもCtrl + Alt + Deleteは無意識にやっていた。その代わりの操作がもっと簡単になったから、さらに無意識のうちに指をリーダーにあてている。気づいたときには画面に

認証エラー

と出ている。それを見て指の肌が荒れていることを思い出す。
 指紋認証はあまり長く続かない技術かもしれない。正しい操作をしているのに

機械に拒否されるのはあまり気持ちのいいものではない*1

*1:本人拒否率を下げれば他人許容率が上がってしまうので、どんなに技術がよくなっても解決しない問題だ